米利上げがなぜ今行われているのか、運用キャリア30年超えのファンドマネジャーがその背景を解説
金利を見れば投資はうまくいく(3)
投資家にとって注視しなければいけない米国金利ですが、なぜ今、利上げが行われているのでしょうか?そこで、運用キャリアが30年を超えるファンドマネジャー・堀井正孝 氏の著書『改訂版 金利を見れば投資はうまくいく』(クロスメディア・パブリッシング)より、一部を抜粋・編集して米国の利上げについて解説します。
FIRE目指し32歳で8500万円を貯めた会社員男性「いつ実行するか悩んでいる」
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回の相談者は、32歳、会社員の男性。未成年の頃からFIREに憧れ、32歳にして8,500万円の資産を築いた相談者。いつ実行するかを悩んでいると言いますが、FPのアドバイスは? FPの秋山芳生氏がお答えします。
世界的な金融危機は、なぜ10年に1度起きるのか−−背景にある4つの相場局面とは?
金利を見れば投資はうまくいく(2)
およそ10年に1度、世界的な金融危機が起こりますが、相場には4つの局面があり、それが概ね10年のサイクルで繰り返されていることに関係しています。そこで、運用キャリアが30年を超えるファンドマネジャー・堀井正孝 氏の著書『改訂版 金利を見れば投資はうまくいく』(クロスメディア・パブリッシング)より、一部を抜粋・編集して信用サイクルについて解説します。
運用キャリア30年超えのファンドマネジャーが明かす、投資家は経済指標よりも金利に注目すべき理由
金利を見れば投資はうまくいく(1)
連日のように、米国の利上げに関するニュースが取り上げられていますが、金利が変わることは投資家にとってどのような影響があるのでしょうか?そこで、運用キャリアが30年を超えるファンドマネジャー・堀井正孝 氏の著書『改訂版 金利を見れば投資はうまくいく』(クロスメディア・パブリッシング)より、一部を抜粋・編集して金利について解説します。
NISA改正案、拡充と恒久化の誤解−−メリットと今後の課題とは?
先行する英国の現状
金融庁は、岸田政権が掲げる「資産所得倍増プラン」を具体化する政策としてNISA=少額投資非課税制度の拡充に乗り出します。8月31日(水)に金融庁のNISAに関する税制改正要望事項が発表されました。まだ要望案の段階ではありますが、どんな点が改正されるのか−−メリットと今後の課題を確認します。
日経平均のルールを変えた任天堂、「スプラトゥーン3」は株価にどう影響したか?
発売3日間の販売本数があつ森超えの歴代最多
2022年9月12日週は、米国CPIが予想以上に強かった事や、週末には米国大手物流会社フェデックスが、国内外で貨物需要が減少しているため予測が立てられないとして、業績見通しを撤回した事が嫌気され、ニューヨークダウは2ヵ月ぶりの安値となりました。そうした中で、明るいニュースとして、9月9日(金)に発売したNintendo Switch向けソフト「スプラトゥーン3」の国内販売本数が11日(日)までの3日間で345万本となり、自社のゲーム機向けソフトとして、発売3日間の販売本数では歴代最多になったとの報道がありました。これまでは2020年発売の「あつまれ どうぶつの森」(あつ森)の268万本が最多でしたが、この本数を大きく更新しました。
日銀と外国人観光客が円安の風向きを変える? 警戒すべき日米の政治面でのリスクも
マクロ要因から下期の相場を占う
2022年度の上期が終了しようとしています。今年は世界的なインフレ・金融政策の転換など相場に関するニュースが豊富であり、前年までの右肩上がりの相場とは一風変わり、下落基調ながら上下に大きく振れる展開となっています。直近でも経済指標で大きく相場が動きました。9月13日(火)に発表された8月分の米国消費者物価指数(CPI)が予想に反して高止まり傾向であったことを嫌気し、NYダウは今年最大となる1,273ドル安で反応しました。為替相場も大きく変動し、発表直前まで142円台で推移していたドル/円相場は、一時144円台後半まで上昇しました。このようにマクロ環境の変化への注目度が高まっていますが、下期はどうなるのでしょうか。今回は国内の動きを中心に、注目の話題について触れていこうと思います。
海外ETFが閉鎖、運用危機も−−投資信託とETFのリスクの違いとは?
国内と海外のリスク事例も紹介
天才女性ファンドマネージャーとして知られるキャシー・ウッド氏が率いるアーク・インベストメント・マネジメントのETF(上場投資信託)は、独自のリサーチ力を駆使して「破壊的イノベーション企業」を選定し、市場を上回る成績を目指しているのが特徴です。主力の海外ETF「アーク・イノベーションETF」(ARKK)は、電気自動車メーカー・テスラ(TSLA)へいち早く投資したことでも知られています。コロナ禍からの株価回復局面で急上昇し話題となりましたが、その後のウクライナ侵攻や米利上げ加速懸念により、組入銘柄の株価が大幅に下落したことで運用危機にみまわれました。上場している投資信託であるETFが運用危機や閉鎖に見舞われると、投資家にはどのような影響があるのでしょうか? 今回は投資信託とETFについて、おもに上場廃止などのリスクにおける違いを解説します。
円高リスクでも外貨運用が必要な理由、現実味を増す円資産だけを保有するリスク
背景にある日米経済の構造変化
まだ外貨運用を行っていない、これから始めようと思ったら「歴史的円安」となっていたといった方々はどうしたらよいのでしょうか?前回は、割高局面での短期戦略について説明してきました。(1)投資額の抑制(2)ストップロスを付ける(3)小まめな利益確定といった3つの方法を解説しましたが、2・3などは「面倒そうで自分には無理!」と感じた方も少なくなかったかもしれません。割安局面での長期保有に比べると煩雑に感じそうですね。たしかに割高局面での外貨買いは、長期保有に比べると煩雑です。ただそれまでしても、米ドルなど外貨への投資を始める時代になっている可能性はあるのかもしれません。それは、円相場を取り巻く環境で構造変化が続く中で、かつてより円高になりにくく、円安になりやすい可能性が出てきたからです。
株式投資初心者も利益を狙いやすいインカムゲイン−−日本の高利回り銘柄は?
優待で100%超えの銘柄も
「インカムゲイン」という言葉をご存知ですか?株式投資をする際に得られる利益には、配当や株主優待という保有することで得られるインカムゲインと、安い時に株を買って思惑通り値上がりしたら売ることで差益を得るようなキャピタルゲインがあります。相対的にインカムゲインでは、長期投資が想定されるので株価の短期的な上下動にあまり収益が左右されないということもあり、初心者の方でも安定的に利益を狙うことが可能といえます。実は日本の大企業の株を持っていると、インカムゲインで5%以上の利回りが得られる、そんな銘柄が今たくさんあるのです。
世界最大級の運用会社やヘッジファンドの帝王は、いまどこに投資しているのか?
投資の正解(3)
投資のリスクを減らす方法のひとつとして「分散投資」があり、資産や銘柄だけではなく、地域も分散させることができます。登録者数10万人超えのYouTube・聞いてわかる投資本要約チャンネルを運営するタザキ( @tazaki_youtube )氏の著書『お金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解』(クロスメディア・パブリッシング)より、一部を抜粋・編集して国際分散投資について解説します。
投資の神様・バフェットの会社が無配当の理由、高配当と優待の落とし穴とは?
投資の正解(2)
投資にはさまざまなスタイルがあり、その目的やフェーズによってスタイルを使い分けることが、投資戦略において重要な要素のひとつになります。登録者数10万人超えのYouTube・聞いてわかる投資本要約チャンネルを運営するタザキ( @tazaki_youtube )氏の著書『お金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解』(クロスメディア・パブリッシング)より、一部を抜粋・編集して投資によるリターンの種類について解説します。
日本人の実例にみるFIREを達成するためのポイント3つ、4%ルールは本当なのか?
投資の正解(1)
経済的自立を確立し、早期退職を目指す「FIRE」が注目を集めています。実現するには、どのような方法があるのでしょうか?登録者数10万人超えのYouTube・聞いてわかる投資本要約チャンネルを運営するタザキ( @tazaki_youtube )氏の著書『お金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解』(クロスメディア・パブリッシング)より、一部を抜粋・編集してFIREを達成するための3つのポイントを解説します。
「iDeCo+」のメリットと注意点、企業型DCとの違いや導入の条件は?
iDeCo加入者にうれしい制度
資産形成は大切ですが、積み立てを継続するのは決して容易ではありません。お金は有限ですから、他の消費を我慢して積み立てをしている方もいるでしょう。そんな環境下、もし会社が資産形成を応援してくれるとしたらどうでしょうか?今回は、iDeCo加入者にうれしい中小事業主掛金納付制度、iDeCo+(イデコプラス)を解説します。
外貨投資は「投資」か、それとも「投機」か
外貨投資の考え方(3)
「外貨投資」といわれますが、外貨での運用は投資なのか、それとも投機なのか。議論の分かれるところです。はたしてどちらなのでしょうか。
海外投資家の動向が日経平均株価に与える影響−−東証再編後のデータから紐解く
投資家ごとの売買動向をまとめた指標
9月第2週(9月5〜9日)の日経平均株価は前週末比564円高の2万8,214円75銭で終了、木曜日と金曜日で784円上昇しました。ニューヨーク株式市場がジャクソン会議以降軟調な相場が続いていましたが、ようやく反発し、日本市場においても好感されたようです。最近の相場を見ていると、株価の上昇もまた下落も理由が後付けの印象で、先物市場の影響が大きいように感じています。それは東京証券取引所が公表する部門別売買状況を見ると一目瞭然です。
米ドル高・円安下からの急な円高−−FXでの大損は何が「間違い」だったのか?
重要なのは割高・割安の見極め
2022年3月から急ピッチで展開した米ドル高・円安は、2002年に記録した135円を超えると、1998年以来24年ぶりの歴史的な円安となりました。しかし、7月末からの1週間で、米ドル/円は一時130円割れ近くまで急落しました。歴史的円安局面が初めて大きく動揺したのがこの一週間だったのではないでしょうか。歴史的円安局面で、米ドルなど外貨への投資を始めたという方も少なくないと見られますが、そういった方々からすると、かなり不安を感じた可能性はあるでしょう。実際に、ネット上では「1,000万円以上の利益があっという間に無くなっちゃって唖然」のような、損失を出している方のコメントが目立ちました。こんな時こそ「間違いだらけのFXトレード」、この「FXトレード」を「外貨運用」に換えて、「間違いだらけの外貨運用」でもいいと思いますが、いずれにしてもこの連載の出番でしょう。今回は、なぜ円安から円高への急転換が起こったのか、このような局面ではどういった投資戦略が必要なのかについて、述べてみたいと思います。
ドル円が24年ぶり円安水準144円台に−−投資家なら知っておきたいインフレ関連の経済指標
FOMCが利上げを判断する2つの材料
私たちの生活でも物価上昇=インフレにより家計の負担が増えたり、為替が円安にうごいていることが連日ニュースで報道されたりしていますよね。9月6日(火)に1998年以来となる24年ぶりの円安水準で141円台をつけたかと思うと、翌7日(水)にはさらに144円台まで円安が進行。TradingViewよりこの急速な円安の大きな要因となっているのが、日米の金利差です。今年FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げが始まりましたが、日本では金融緩和が継続しており、低金利が続いています。一般的に金利が高い国の通貨は、金利の低い国より上昇しやすいといえます。日本円でお金を預けていても利益が少ないので金利の高いアメリカで資金運用する、という需要が高まるので、日本円を売ってドルを買う動きが強まる−−つまり、ドル高円安になるわけです。今後のドル円の動きを考える上でも、日米の政策を知っておくことは重要です。日銀黒田総裁は金融緩和継続のスタンスですので、それが変更となるのかが焦点ですが、今回は特に注目される米国の利上げがどうなっていくのか、そのために見ておくべき経済指標についてお伝えします。