「つみたてNISA」の活用で見落としがちな重要視点
考えるべきは“制度の優劣”ではない
2014年のNISA(少額投資非課税制度)を皮切りに、2017年のiDeCo(個人型確定拠出年金)、そして2018年1月からスタートする「つみたてNISA」――。近年、国内では資産運用において優遇税制が適用される制度が相次いで新設されています。新制度の導入をきっかけに、投資を始められた方もいらっしゃるのではないでしょうか。ただ、われわれのところに投資の相談にいらした方の中には、「どの制度を選べばいいのか、困っている」「どの金融商品を選べばいいか、わからない」という方が多いのが実情です。あれこれ悩んでいるうちに、結局何も購入しないまま放置してある、というケースも少なくありません。そこで今回は、3つの制度のメリットとデメリットを整理したうえで、どのように活用するのがベストなのかを考えたいと思います。
投資前にやるべきこと「3カ月分は預金してください」ルール
お金との向き合い方をどうする?【後編】
9月30日に開催されたマネーフォワードとマニーク共催「私らしく生きる。女性のためのライフ&マネーセミナー」で、金融ワカラナイ女子のためのコミュニティ「きんゆう女子。」を運営する鈴木万梨子氏と、マネーフォワードの瀧俊雄が対談しました。鈴木氏も瀧も「お金と使う人の垣根をなくす」という意味で、目指すゴールは同じ。では、両者が考える「これからのお金の向き合い方」とはどのようなものでしょうか。後編です。(前編、中編はこちら)
看護師ががっつり貯金 or 貯金ゼロに二極化する理由
ポイントはお金の「置き場所」
看護師は人の健康や生死に関わるお仕事で責任も重く、女性の多い職場でなにかとストレスも多いものです。大変な仕事であるがゆえに、一般的にお給料もほかの女性より高いのですが、お金の管理にまで時間をかけられないという事情もあるようです。しかし、日々、さまざまな方のお話を聞いていると自分の自由な時間が少なくても、お金の管理が「できる看護師」と「できない看護師」に二極化する傾向があると感じます。がんばって働いて得た大事なお給料をどのように管理するかで、貯金1,000万円も夢ではない仕事です。では、どのようにすれば「できる看護師」になれるのでしょうか? 具体的な事例でご紹介しましょう。
お金への不安を払拭するために、20歳なったらすべきこと
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は深野康彦氏がお答えします。19歳の大学生です。来月に20歳を迎え、年金なども始まります。現在、漠然とですが、お金に対して不安を抱いています。これからの超高齢化社会では、一人の若者が数人の高齢者を支える構図になると聞いて心配です。学校では、お金や資産の扱い方については教えてもらえません。家庭で聞くこともできますが、私は自身の家庭について「人並み以上に裕福であるとは言えない」と感じています。ですので、両親とはまったく違う方向性の現代の金銭的な感覚を学ぶべきなのではないかと思っています。こういった背景から、私は実用的なお金の知識を求めています。ティーンエイジャーまたは二十代の、これから仕事を見つけていく若者が資産設計していくにあたって読むべき本や、お金のプロの方の推薦書はありますか? また、今後すべきことなどがあったら教えてもらえるとうれしいです。(10代後半 独身 男性)
会社の確定拠出年金で元本割れ、どうしたらいい?
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は内藤忍氏がお答えします。新しく入社した会社に確定拠出型年金制度があり、加入しています。毎月会社が5,000円、給与から5,000円を出し、運用をしています。ただ、加入している会社の制度では、通常の投資に比べて非常に選択肢が少なく、運用をはじめて数ヶ月ですが若干元本割れの状態です。自己資金を確定拠出年金に回すのはやめて、選択肢の多い自己運用にしたほうがいいのか迷っています。選択している運用項目は以下の通りになります。・ライフプランファンド・国内バリュー株式・外国株式インデックス・国内株式インデックス・海外債券確定拠出年金を自分で運用するメリットとデメリットをお教えください。(30代後半 既婚・子供1人 男性)
30歳手前の男性 もっと確定拠出年金を賢く運用するには?
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は内藤忍氏がお答えします。入社以来、確定拠出年金に加入していて、現在200万円程の残高になりました。これまではすべて外国債券(低リスク型)に投資するファンドに組み入れてきたのですが、まだ30歳前ということもあり、もっとリスクをとってもよいのではと考えています。ちなみに確定拠出年金以外では貯金が300万円程ありますが、運用は本格的にやっていません。ただ、毎月商品を選ぶといったこともしたくなく……。おすすめの運用手段があれば教えてください。また、確定拠出年金だからこそ試してみるべきことがあれば教えてください。(20代後半 独身 男性)
“確実に老後資金を準備する”ために一番必要なこと
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は深野康彦氏がお答えします。先日、夫が亡くなり約1,000万円の死亡保険金が入りました。現在、私は自営業を営んでおりますが、経営はあまりよくなく、収入はほとんどない状態です。2、3年で現在の商売に見切りをつけ、パートなどで働ければとは思っていますが、老後、年金だけで生活するのは厳しいと思うので、1,000万円を老後のために、どのようにやりくりすればいいかを悩んでおります。現在、保険は月額5万円ほど払っています。これらの保険については掛け捨てではないものの、それとは別に、少しでもこの1,000万円を増やせる方法はありませんでしょうか?(50代前半 子供2人 女性)
新入社員は「財形貯蓄」をやりなさい 後悔しない貯金術
先取り貯蓄を簡単&お得に実践
以前区役所で働いていたときは、毎月の給料は安定して、さらに夏と冬にボーナスがしっかりと出ていました。そんな環境にいる時に、しっかりとお金を貯めておけばよかった……。公務員を辞めた時に残っていたのは、わずかな金額の貯金のみ。もしもタイムマシンで過去に戻れたら、公務員になったばかりの頃の自分にこう言ってやりたい。「財形貯蓄をやりなさい!」と。意外と知らない「財形貯蓄」。今年入社したばかりの人や、この制度を知らない社会人の皆さんにとって知っておくべき制度なのです。
お金のプロ3人が語る“ズボラ投資”と iDeCoの強みは?
おすすめはインデックスファンド
投資は、“ほったらかし”が一番。『マンガで分かるiDeCoのはじめ方 ライバルはイデ子!?』の著者・高山一恵氏と、『ズボラでも「投資」ってできますか?』の著者、高橋忠寛氏は口を揃えます。高山氏と高橋氏、2人のファイナンシャルプランナーが語る、ほったかしの強みとは?そして、日々、彼ら自身が実践している投資方法とは?前回の「iDeCo×ズボラ投資」初心者のためのお金の話に引き続き、お二人と進行役にMoney&You代表取締役でマネーコンサルタントの頼藤太希氏を迎えたイベントの模様をレポートします。
“不服でも払うべき”給付だけじゃない、年金のメリット
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は野瀬大樹氏がお答えします。自営業者です。年金の支給開始を個人の選択で75歳まで遅らせる検討をしているというニュースを見ました。年金をどう考えるべきか、ご意見をお聞かせいただけないでしょうか。単純に、自営業者の損得についてだけでも構いません。個人的には、自己責任のもと年金を払わずに個人で運用する方法でもよいのではと考えたくなってしまうのですが。(30代前半 独身 男性)
「暮らしを犠牲にして貯金する人」が結局挫折する理由
FPの家計相談シリーズ
読者の皆さんから頂いた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナー(FP)が答えるFPの相談シリーズ。今回は読者の家計の悩みについて、プロのFPとして活躍する深野康彦(ふかの・やすひこ)氏がお答えします。現在、夫30歳・年収300万、妻28歳・年収400万です。月収にすると2人で手取り43万弱です。現在の貯金は、2人で400万弱。一般財形に2.5万円、他17.5万の20万円を貯金しています。こちらの貯金額は少ないでしょうか。一応、頑張って貯めているつもりですが、もう少し家計を切り詰めた方がいいか悩んでいます。また、財形はとりあえず奨励金の限度額の9,000円が頂ける、年間30万円を貯金していますが、残りの貯金の何割かを一般の貯金ではなく住宅財形や年金財形にしようか、悩んでいます。2、3年後には住宅を購入したいと思っていますので、貯金を少し残して、頭金にしたいとも思ってます。上記を踏まえたうえで一番いい貯金の方法が知りたいです。よろしくお願い致します。(20代後半、既婚、女性)
専業主婦になるかもしれないけど、iDeCoはやるべき?
所得控除以外のメリットにも注目すべき
専業主婦がiDeCo(個人型確定拠出年金)をやるべきかどうかは、マネー相談にいらっしゃるお客様や講演に来てくださるお客様からもよく質問があります。今回は、会社員・公務員の方が、これから結婚・出産を経て専業主婦になったとしてもiDeCoを始めるべきか、考えていきたいと思います。
早期退職して資産運用で暮らしたい。何歳で辞められる?
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は深野康彦氏がお答えします。現在夫婦共働きで、私が手取り年380万円、妻が手取り年340万円くらいです。子供はなく、マンションを保有していますが、ローンはありません。金融資産は3,800万円あり、うち2,500万円ほどをETFや個人向け国債で運用しています。妻は48歳くらいで仕事を辞める予定です。自分も老後資金の目処がたてば、なるべく早く退職して資産運用でやっていきたいと思っています。ここ数年は、手取りと資産運用とで毎年500万円前後資産が増加しています。何歳くらいで仕事を辞められるでしょうか?(40代後半 既婚・子供なし 男性)
「iDeCo×ズボラ投資」初心者のためのお金の話
プロがiDeCoと投資の基本を解説
2017年から加入対象が拡大したiDeCo(個人型確定拠出年金)。税制優遇が受けられるとあって気になるものの、「難しそう」と二の足を踏んでいる人も多いのでは?そこで、iDeCoの制度説明から申し込み書の書き方までをマンガで解説した『マンガで分かるiDeCoのはじめ方 ライバルはイデ子!?』と、投資は難しく、面倒というイメージに一石を投じる『ズボラでも「投資」ってできますか?』の出版記念コラボセミナーに潜入してきました。まずは、『マンガで分かるiDeCoのはじめ方 ライバルはイデ子!?』の著者のひとり、高山一恵氏が講演。続いては、『ズボラでも「投資」ってできますか?』の著者・高橋忠寛氏が登壇します。進行は、Money&You代表取締役でマネーコンサルタントの頼藤太希氏が担当です。第3部はこの3人でトークセッション、Q&Aタイムがありました。
従業員持ち株会よりも確定拠出年金を利用した方がいいわけ
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は深野康彦氏がお答えします。転職にて年収が420万円から640万円に大きくアップしました。今までは低年収であったため、なかなか貯蓄もできない状況でしたが、これを機に老後も考えた資産運用をしたいと考えております。現状は下記の通りです。職種:ITコンサルタント(前職はSE)家族形態:独身年収:640万(基本給592万円、手当48万円)住宅費:10万円(賃貸)貯金:350万円個人年金:13,500円/月(65歳満期で600万円)医療保険:2,800円/月(掛け捨て)新しい会社では「持株会」と「確定拠出年金」が利用でき、下記の割合まで運用できると説明を受けています。【持ち株会】月々基本給の10%まで(1口1,000円あたり50円の利息)【確定拠出年金】月々基本給の6%まで現在は独身ですが、将来的に結婚したいと考えている女性はいます。ただし、子供をつくることは考えていません。資産運用は老後を目的として考えていますが、それまでに住宅を購入するかもしれないので、老後にな
「iDeCoの申込みが難しい」と挫折するもったいない人たち
難しい手続きの先にお得が待っている
今年の1月に加入対象者が大幅に広がり、注目度が高まっているiDeCo(個人型確定拠出年金)。税制優遇のメリットを享受できる制度として、以前に比べて、一般の人にも浸透してきているようですが、実際の加入者は、まだ少ないのが現状です。それは一体なぜなのでしょうか?
30代の資産形成「老後への心配」が招く“悲劇”にご用心
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は深野康彦氏がお答えします。現在、ネット証券で投資信託の積立を行っています。30代ですが我々の世代は年金があてにならないので、自分でも積立をしたほうがよいと考えており、ドルコスト平均法で毎月4万円の定額積立を老後まで続けるつもりです。確定拠出年金のように「定年まで絶対引き出さない!」という意気込みです。積立を始めた少し後に、NISAの制度ができました。NISAは期間や金額に上限があるため、長期の積立投資では使えないように思ったのですが、実際はどうなのでしょうか? よい使い方はありますか? 投資信託ではなく、NISAや確定拠出年金に切り替えたほうが有利でしょうか。詳しく教えてください。【収入・支出の状況】自分の年収が650万円(額面)、妻が300万円です【今後の収入・支出の状況】子供がほしいと思っているため、派遣社員の妻の収入が一時的になくなる可能性があります【資産の状況】積み立ててきた投資信託が200万円ほど【現在の負債】なし(家は賃貸)【加入している保険
人生100年時代、早期退職のためにはいくら貯めれば安心?
今後、必要になるのは高度な仕事スキル
7月、8月は、夏休みにお盆休みにと仕事から離れてのんびりできる時期ですね。のんびりした日々を過ごしていると、「早く仕事を辞めて、あとは好きなことをして日々過ごすのもいいなぁ」と思ってしまう人も多いのではないでしょうか。とはいえ、現実は少子高齢化が進み、お給料も右肩上がりにはならない時代。本当に早く仕事を辞めることができるのでしょうか?