不安定な株式市場で知っておきたい2つの銘柄特性
世界的な景気停滞への警戒強まる
貿易をめぐる米中の対立、いわゆる「米中貿易戦争」が激化しています。両国の対立は本質的には非常に根深く、短期間で解決する問題ではありません。このような波乱含みのマーケットで、投資経験の浅い方にぜひ覚えておいていただきたいキーワードが、2つ存在します。この2つのキーワードを念頭に置いて銘柄を選ぶと、どんな効果が期待できるのでしょうか。
株の定説「ビールが売れると株価が上がる」を検証してみた
お中元やお歳暮の影響を排除すると…
記録的な暑さとなっています。5月26日に茨城県大子町で気温35.4度を観測。令和元年に関東で最初に気温35度を超える“猛暑日”を記録しました。昨年、関東で初めて猛暑日となったのが6月25日だったので、1ヵ月早い観測です。また、全国的に5月の観測史上の最高気温を更新する場所も相次いだようです。こう暑いと、会社帰りに一杯、ご自宅で夕食の時に一杯と、ビール党でなくても、冷えたビールが飲みたくなる方も多くなるでしょう。5月24日に気象庁から発表された「向こう3か月の天候の見通し」では、6月は東・西日本で平年に比べて曇りや雨の日が少なく、平均気温は「高い」と見込んでいます。今後もこの暑さが続けば、ビールの売れ行きも期待されます。株式市場では、ビール会社の株価上昇が期待されます。今回はこのビールについて、別の視点から株式市場との関係をお話ししましょう。結論をお話しすると、「ビールが売れると株価が高い」ということです。
30万円以下の6月株主優待、人気ランキングから選んだ5銘柄
おなじみのお店からオシャレなカフェまでピックアップ!
6月の優待銘柄は100銘柄超もあり、さまざまな種類の優待から選ぶことができます。今回は、昨年の6月優待銘柄のうち、松井証券店内の人気ランキング上位30銘柄の中から、最低投資金額が30万円以下である銘柄を5つ選びました。せっかくもらえる株主優待ですので、使う機会があるものや「欲しい!」と思えるものを探してみましょう。
どこでもドアが発明されたら、デキる投資家はどう行動するか
ひみつ道具で鍛える投資家流の思考法
「どこでもドアがあったら……」と誰もが一度は想像したことがあるでしょう。『ドラえもん』に出てくる「ひみつ道具」は、私たち一般人にとってはありがたい代物ですが、投資家にとっては命取りになりえる代物でもあります。どこでもドアによって投資先のビジネスが世間からもはや必要とされなくなった場合、資金を失ってしまう可能性があるからです。投資家は、どこでもドアが社会にもたらす影響を慎重に判断したうえで、自分の資産を守るための行動を取るでしょう。同時に、資産を増やすために最適な投資先はどんな会社かを考えます。一見無意味にも思える考察ですが、「どこでもドア」という部分を「人工知能」や「量子コンピュータ」と置き換えてみるとどうでしょうか。このような思考のフレームワークを1つでも持っているだけで、現実世界における投資の武器としても役立つかもしれません。そこで今回は、どこでもドアの発明によって投資家がどのような会社に投資するのかを考察したいと思います。
一時収入700万は「繰上げ返済資金として現金で保有」が正解?
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回の相談者は、退職金等で700万円の一時収入があるという38歳の男性。投資資金に充てたいと考える一方、今後のことを考えると、繰り上げ返済の資金として現金のまま保有していた方がいいのではないかと悩んでいるといいます。FPの伊藤亮太氏がお答えします。38歳で現職を退職する予定です。退職金等で700万円程度の一時的な収入があり、それをどのように使用するかで悩んでいます。学資保険はすでに加入しているため、個人的には投資に回したいと考えていますが、現時点で総資産600万円の半分が株式に回っているため、少し株式過多になっているようにも感じています。手持ちの現金が300万円と少ないのも気になっているので、700万円を現金として持っておき、5年後の住宅ローン減税終了時に繰上げ返済するための原資とするか悩んでいます。アドバイスお願いいします。〈相談者プロフィール〉・男性、38歳、既婚(妻:33歳、会社員)・子供2人:4歳、2歳・職業:会社員・居住形態:持ち家(マンション)・年
中国のスポーツ関連銘柄を2022年に向けて仕込むべき理由
日本株にも影響はある?
中国では2022年に2つの大きな国際大会が開催される予定です。1つは、2022年2月に開催予定の「北京冬季オリンピック」。もう1つは、同年9月に浙江省・杭州市で開催予定の「アジア競技大会」です。つまり、2022年には中国で2つも大きな国際大会が開催されることになります。この「中国体育2022」とも呼ぶべき状況の経済効果について考えてみたいと思います。
次の狙い目は6月末!大人気の株主優待をゲットする方法
気になる株主優待をチェックしよう
株式投資の楽しみのひとつが「株主優待」です。割引券にお米にお肉…。「生活の全てを株主優待で賄う」なんて方もいますが、実際にはどのように株主優待をゲットするのでしょうか?今回は、株主優待について学びましょう!
トランプ次第の株式市場で投資のヒントになる“指標”とは?
リスクを抑えつつ利益を狙う方策は?
米中貿易戦争が激化する中でも、日経平均株価は年初から緩やかな上昇基調が続いています。年初に1万9,655円で取引を開始した日経平均株価は、5月23日時点で2万1,151円と、年初から8%ほど上昇した水準となっています。一方で、個人投資家の間では、米中貿易戦争に対する懸念が強く、投資姿勢は極めて慎重です。松井証券店内の「信用買い残高」の推移を見てみると、2018年初の2,562億円から1,881億円に減少しており、積極的にリスクを取りに行く気配は見られません(2019年5月21日時点)。それではなぜ、日経平均株価は上昇しているのでしょうか。その謎を解くカギとして、このところ話題となっている指標に「NT倍率」というものがあります。
相場の下落に不安を覚える投資家へ
投資家がいつも心掛けておくこと
10連休を終え、新元号になって最初の月の5月。連休明けから日経平均株価は続落し、5月は最初の営業日から6営業日連続で前日比マイナスとなり、その間の下落幅は1,000円を越えました。5月15日に初めて前日比プラスで取引を終えましたが、米中貿易戦争の結論は未だに見えておらず、今回の続落を受けて不安になっている投資家も多いと思います。また、これから投資を始めてみようと思っていた人たちにとっても、やはり投資は恐い、危ないという印象を持ってしまったかもしれません。しかし、相場は常に上下に波を打つもので、一方方向にずっと動き続けるものではありません。今回は投資家がいつも心掛けるべきことを共有したいと思います。
日経平均3日ぶり反落、戻り歩調は今後も続く?
株式市場の変化の兆しを読む
令和の東京株式市場は日経平均株価がマイナスでスタート。大型連休前の4月26日から数えると5月14日まで7営業日続落し、下げ幅は1,240円を記録しました。米中対立の再燃をきっかけとした海外の景気動向に対する懸念の高まりや、日本が6営業日連続で休場となったことで売りが出やすくなっていたことが背景にあるようです。その後は15日に日経平均株価が前日比で121円高と、8営業日ぶりに反発。14日のザラ場安値2万0,751円を底に、徐々に下値を切り上げる展開となっています。21日は3日ぶりに反落となりましたが、株価はこのまま反発基調を強めるのか、考えてみます。
“投資の神様”バフェットが割高株のアマゾンを買った理由
あなたの知らない割安株投資の意義
2019年5月上旬に行われた投資会社「バークシャー・ハサウェイ」の株主総会における、ウォーレン・バフェットCEO(最高経営責任者)の発言が物議を醸しています。バフェット氏が株主に、Amazon.comへの投資を「割安株投資の原則に沿ったものだ」と説明したからです。この説明に対し、一部の市場関係者から「PER(株価収益率)が高いAmazon.comに投資をすることは、割安投資の趣旨に反する」と、疑問視する内容の声も上がっています。バフェット氏はどのような視点でAmazon.comを割安と判断したのか、検討していきます。
トヨタ株は買いか?“投資のプロ”が最新決算を分析してみた
日本企業で初の売上高30兆円を達成
トヨタ自動車が5月8日発表した2019年3月期決算は、同社の底力を感じさせる内容でした。売上高は日本の上場企業で初の30兆円超えを達成。純利益は減少しましたが、本業の儲けを示す営業利益は2兆4,675億円と、前期比2.8%の増益でした。続く2020年3月期についても、会社側は営業利益が2兆5,500億円と、同3.3%の増益を予想しています。欧米の大手自動車メーカーが軒並み大きな減益となる中、「さすがトヨタ」と評価する声が広がりました。ところが、決算会見の席で、豊田章男社長の表情に笑顔はありませんでした。やらなければならない構造改革が道半ばだから、と考えられます。決算会見で「トヨタにとって最も脅威となるものは何か」という質問が出ると、豊田社長は、「トヨタは大丈夫だ、と思うことが危険」と回答しました。
今年は株高の年?「クリーニング代と株価」の意外な相関関係
景気が良いと洗濯を外注する人は多いのか
5月6日の立夏を迎えると、暦の上ではもう夏。毎年立夏を過ぎると、陽射しも強くなって、初夏の匂いを感じます。6月になると梅雨入りで空が雲に覆われがちになってしまいますが、あと1ヵ月はカラッとしていて空気も澄んで清々しい季節です。肌寒い日が遠ざかると、衣替えの季節になります。この時期に冬物のコートなどをクリーニングに持っていく方も多いでしょう。総務省統計局の家計調査では、クリーニングなどの洗濯代について、1世帯当たりの月別支出金額が公表されています。5月を過去10年間で平均すると985円となりました。これは他の月に比べて最も多いです。次が4月の965円。ゴールデンウィークにかけて夏モノに衣替えする家庭も少なくないようです。そして、第3位が6月の745円です。一方、10月や11月は冬モノへの衣替えで、夏モノのクリーニングも少なくないようですが、やはり冬モノのほうがコートやアウターなどになるため、費用がかさむようです。そして、このクリーニングなどの洗濯代。皆さんの生活にも密着したものですから、やはり景気や株価と深いつながりがあるようです。
決算発表がピーク、投資成果に結びつけるためのポイントは?
10連休は無事に通過…と思いきや
4月27日に始まった10連休もあっという間に過ぎ去りました。日本の連休中の米国株式市場は順調に上昇したことから、連休明けは日本株も上昇して始まりそうだなと思っていたら、事態は急転。ドナルド・トランプ大統領が突如「現在10%の中国からの輸入品の関税率を5月10日から25%に引き上げる」とツイートしました。これを受け、5月6日の中国市場で代表的な株価指数である上海総合指数は6%近い暴落となり、米国市場でダウ平均も一時500ドル安近くまで下落しました。米中交渉は順調に進んでいて妥結も間近とみられていましたから、急な事態の変化が驚きを持って迎えられました。米中の対立は根深く、まだまだ波乱含みの交渉が続きそうです。一方、10連休が明け、企業の決算発表がピークを迎えています。日本の上場企業の多くは3月末決算を採用しているため、4月末から5月中旬にかけて本決算の発表が行われます。今年は、上述した米中の貿易対立に伴い、中国の景気が鈍化した影響から、日本企業の業績が不安視されてきました。そのため、普段より一層決算発表への注目が高まっています。そこで、企業の決算発表を投資成果に結びつけるうえで大切なポイン
「5G」関連投資が加速、要注目のハイテク銘柄は?
世界的に商用サービスが蠢動
2018年に国際標準団体が5G(第5世代移動通信システム)の基礎的な仕様を策定したことで、5G関連投資が動き出しています。5Gは現行の4G(LTE)よりも通信速度を高めた次世代の無線通信システムで、2020年頃より本格的な商用化が目指されています。そうした流れの中で、5G関連投資の恩恵を受ける日本のハイテク銘柄はどんな企業が考えられるのでしょうか。最新の開発動向を踏まえながら、検証してみたいと思います。
会社の善し悪しを見分けるためには?"利益"について学んでみよう
株価と利益の関係とは
前回は株式の価値がどこから来るか、というお話しをしました。一つは会社の資産、もう一つは会社が生み出す利益でした。株式が表すのは、会社の財産から負債を差し引いた「純資産」の価値で、その価値についた値段が株価なのです、という話でした。この時、同じ価値の「純資産」を持つ会社でも、多くの「利益」を上げる会社の方が株価が高くなる、ということもお話ししました。今回はこの「利益」に焦点を当ててみましょう。
株価はこのまま上がるのか、「循環論」から考えてみた
景況感の改善と政策金利据え置きの関係
景気の先行きについては、「減速する経済成長、再加速は不確実」とされたIMF(国際通貨基金)の世界経済見通し(4月)など、弱気の見方もあります。その半面、足元では中国、米国などの景況感に対する投資家心理は改善しています。実際のところ、世界経済はどのような局面にあるのか。大型連休に入る前に、現状を整理しておきたいと思います。
ついに関東上陸、“西の最強ドラッグストア”高評価の秘密
8年連続で顧客満足度トップ
“西のドラッグストアの雄”と言われている「コスモス薬品」。福岡地盤のドラッグストアで、店舗が西日本に集中しているため、関東ではまったく知られていませんが、日本生産性本部のサービス産業生産性協議会が公表している「日本版顧客満足度指数(JCSI)」のドラッグストア部門で、8年連続でトップを維持しています。そのコスモス薬品が1月、満を持して関東への進出を表明。4月17日には、1号店が東京・広尾にオープンしました。いったいなぜ、8年連続で高い顧客満足度を維持できているのでしょうか。開店したばかりの広尾店を訪ねてみました。