私の初任給安すぎ!?「違法な天引き」の見抜き方
新入社員のための給与明細の読み方
4月に入社した新入社員のみなさんは、給与をもらうのは今月で3回目くらいでしょうか?給与明細はしっかり見ていますか?もしかしたら、なんだか見知らぬ項目で金額が引かれている…なんてことも!?そんな状況に遭遇してしまった場合、法律的にはどのようなポイントに気をつけるべきでしょうか。弁護士の私が解説していきたいと思います。給与については、労働基準法24条1項本文が「賃金は、通貨で、直接労働者に、その全額を支払わなければならない。」と定めており(賃金全額払いの原則)、原則として賃金から積立金や貯蓄金等の名目で一部を留保したり、控除することは許されません。また、労働者がミスをしたことで会社に損害が発生したとして、その分(損害賠償分)を賃金から控除する会社をしばしば目にしますが、かかる相殺(不法行為・債務不履行に基づく損害賠償請求権と賃金債権の相殺)も労働基準法24条1項に反し、認められません。
住宅ローン減税中は繰上げ返済しないほうが得なの?
金利別の計算結果は…
「住宅ローン減税を受けている間は繰上げ返済はしないほうがいいの?」とご相談いただくことがあります。モヤモヤしながらもどちらがいいのかわからないので、結局のところ何もしていないという声を聞くことも。実際のところはどうなのか?一緒に考えて行きましょう。
子供名義の株取引で増税!我が家の税金を減らす方法
正しい節税で増税分を取り戻そう
子供名義の証券口座で教育資金を運用する際に気を付けるポイントとは?前回子供名義の株取引で親の税金がUPする?意外な落とし穴に引き続き、子供名義の株取引で親の税金が増えてしまったときにどうしたらいいのか?一例として筆者が税金を減らすために行ったことについてお話しします。
子供名義の株取引で親の税金がUPする?意外な落とし穴
子供の証券口座を開設する際の注意点
子供が誕生すると、様々な場面でお祝い金をいただく機会が増えます。お祝い金を有効に活用するためにも、子供のための証券口座を開設したいと考える親御さんも多いことでしょう。しかし、株式投資の利益によって、親の支払う税金がUPすることがあるので注意が必要です。筆者による苦い経験を元に、子供名義の証券口座を開設する際に注意すべきポイントをお話しします。
フリーランスが経費にできるもの、できないもの。違いは何?
フリーランスのための確定申告の基本
フリーランスとして仕事をする以上、さまざまな出費が発生します。『すべての領収書は経費で落とせる!』といったようなタイトルの本を本屋で見かけることもありますが、本当にすべての領収書を経費で落としてもいいのでしょうか。 経費が増えると税金の負担は軽くなります。というのも、「フリーランスのための確定申告の基本」でお伝えしたとおり、わかりやすく単純化した税金の計算方法は<収入-経費=所得、所得×税率=税額>だからです。収入から差し引く経費が大きければ大きいほど所得が減り、税額は減少します。したがって、経費はたくさんあるに越したことはありません。ただ、そこで問題となるのが、どこまでが経費の範囲に含まれるのかということです。経費になるもの、経費にならないものとしては、どのようなものがあるのでしょうか。今回はフリーランスになったら誰もが抱くであろう、それらの疑問にお答えしたいと思います。
30代独身年収400万円、結婚しない場合のお金の運用法
お金を増やすために欠かせない2大知識
30代独身女性。一昔前であれば、ネガティブイメージが連想されたこともありましたが結婚に対する価値観が変化した現代においては、何もめずらしい人たちではありません。隠す必要もない、筆者もそのひとりです。今回はそんな30代独身女性が、これからを生き抜いていくために必要なマネー術を考えてみたいと思います。
実際のところ何するの?青色申告に欠かせない帳簿の作成
フリーランスのための確定申告の基本
前回の「フリーランスになる前に押さえたい青色申告のイロハ」ではフリーランスとして働くなら、青色申告をした方が圧倒的に有利だというお話をしました。青色申告をすると有利な特典を受けることができますが、その代わりに日々の取引を所定の帳簿に記帳し、その記帳に基づいて1年間に生じた所得を計算し、正しい申告をすることが求められます。そこで今回は「青色申告をするぞ!」と決めたフリーランスの方に向けて、「帳簿」や「記帳」についてのお話をしたいと思います。
【第2回】iDeCoに加入すると得をする「3つの節税シーン」
具体的にいくら得?金額をシュミレーションして解説
前回の記事「【第一回】そもそも「iDeCo」って何?老後のためにできること」で少しお話ししましたが、iDeCo(イデコ/個人型確定拠出年金)の最大のメリットは「税制優遇が受けられること」です。それゆえにiDeCoを使うことで、節税メリットを生かして老後資金を効率良く貯めることができるのです。では実際のところ、iDeCoでどんな節税効果が得られるのでしょうか?これから具体的に見ていくことにしましょう。
FXで認められている経費とは?損失が出ても確定申告を
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの相談シリーズ。今回は野瀬大樹氏がお答えします。現在、実家住まいで、給料から所得税が引かれてません。確定申告は国民健康保険だけで、毎年収入はゼロで出しています。しかし、FXをやっているので、そちらで確定申告しようと思っています。なにか気をつけた方がいいことがあれば教えてください。また、FXは青色申告で確定申告できるのでしょうか。その場合のメリットとデメリットを教えてください。(20代後半 独身 男性)
フリーランスになる前に押さえたい青色申告のイロハ
フリーランスのための確定申告の基本
「よし!フリーランスとして働くぞ」そう思って会社を辞め、独立したのはいいけれど、フリーランスになると会社員時代には必要なかった手続きがたくさん出てきます。そのうちの一つが、「確定申告」。フリーランスとしてお金を稼いでいくなら、税金の理解、特に確定申告について理解することはとても重要です。しかし、「税金のことって、なんとなく面倒でよくわからない」と苦手意識を持っている人が多いようです。税法学者でさえも、「税法は複雑怪奇である」と言っているほどですから、皆さんが税金に苦手意識を持ってしまうのは当然といえば当然かもしれません。ここでは、新たにフリーランスになった方に向けて、確定申告についてのお話を、できる限り“やさしく、わかりやすく”お伝えしていきたいと思います。4回シリーズのすべてを読み終えたら、「これで確定申告についてはバッチリだ!」と思っていただけることを目指します。なお、会社を設立したという方については、対象外としておりますのでご了承ください。
給与明細の見方を解説!収入UPで健康保険、年金の天引き額は?
社会保険の「育児」「病気」「老後」に頼りになる制度
転職したり、時短からフルタイムで働いたりと、収入アップを目指す人も多いと思います。子どもの教育費や生活費のために、扶養範囲内で働く人も、フルタイムで仕事をする人も増えています。収入アップはうれしいものの、家計の面から社会保険や年金などの給与天引きの金額も気になるのではないでしょうか。今回は、給与明細の基本から「健康保険」「年金」などの社会保険についてご紹介します。
親名義のマンション、不要な税金を払わず名義変更するには?
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回はプロのFPとして活躍する伊藤英佑氏がお答えします。20代のときに、親と折半で1,600万円の中古マンションを購入しました。名義は父で、現在、毎月4万円を父に家賃として支払っています。固定資産税、管理費、火災保険は父が支払っています。ローンは残っていません。父が70歳になるので、名義を私に変えた方がいいのか悩んでいます。もし名義変更をしたら、私が贈与税を支払わなければならないのでしょうか。実質800万円以上は父に払いましたが、マンションを購入する際に父だけの名義にしているので、実際に支払ったという証明ができない状態です。父が亡くなるまで、4万円を払い続ける方がよいのでしょうか。今後の手続きは、どうしたらいいのでしょうか。〈相談者プロフィール〉・女性、39歳、未婚、一人暮らし・職業:会社員・居住形態:持ち家(マンション)・手取りの世帯月収:15万円・毎月の支出目安:15万円
年収2000万の投資初心者「節税のための投資を始めたい」
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は内藤忍氏がお答えします。50代前半、現在は人材提供などを行う従業員10名程度の会社でみなし役員をしています。年収は2,000万円弱で、預金は8,000万円ほど、マンションのローンは終了しています。今まで資産運用をしておらず、不動産や株なども持っていません。確定拠出年金には毎月6万8,000円を支払っています。今後のことを考え、課税所得を減らす(節税)ために税制上のメリットがある商品を運用したいのですが、おすすめはありますか。会社に出資はしていますが役員として登記をしていない“みなし役員”ですので、小規模企業共済は資格から外れるのではないかと思います。アドバイスをいただけると幸いです。(50代前半 男性 既婚・子供なし)
財務省が消費税を上げたがるワケ
簿記の歴史物語 第27回
学生時代、私はESS(英会話サークル)に所属して英語の競技ディベートで遊んでいました。そこで練習用の議題として好んで取り上げられたのが「消費税増税」です。充分に練習を重ねたプレイヤー同士で議論すると、競技ディベートは将棋やカードゲームに近づいていきます。何しろ、賛成・反対の立場をくじ引きで決められるうえに、一人あたりのスピーチ時間は7分間しかありません。限られた時間内で、どちらの立場でも充分に戦えるようになるには、「よくある論点」を覚えておくほかありません。トランプの切り札を切るように、あらかじめ暗記しておいた論点を状況に応じて提示していくわけです。
意外な年金の落とし穴、学生時の特例制度で老後の受取が減!?
学生納付特例の結末は3パターン
新入社員やすでに社会人2、3年目のみなさんの中には、大学生や大学院生時代に、「学生納付特例制度」を使っていた人も多いはず。「学生納付特例のその後」によって、老後の年金はもちろん、今、納める税金まで変わることをご存知ですか?
住宅ローンの頭金はあえて繰り上げ返済に回した方がお得?
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は横山光昭氏がお答えします。住宅購入を考えています。頭金として約1,000万円を準備することができました。ローンを検討していたところ、変動金利で金利の安い(0.7%)住宅ローンを借りられることになりました。本当なら、きちんと頭金を入れて、住宅ローンの返済が大きな負担にならないようにしていきたいと考えていたのですが、お金に詳しい友人が「住宅ローン控除で得できるから、頭金は入れずに全額住宅ローンで借りて、住宅ローン控除が終わる10年後に頭金分を繰り上げ返済するとよい」とアドバイスしてくれました。友人の言うようにすると得をするということはなんとなくわかるのですが、そのような購入方法を取っても大丈夫でしょうか。妻が「後々ローンで苦しむことにならないか」「本当にお得なのか」と不安がっているので、どのようにお得になるのかを教えてください。〈相談者プロフィール〉・男性、38歳、既婚(妻:パート)、子供2人(小6・小4)・職業:会社員・手取りの世帯月収:41.4万円・年間
ソフトバンクの申告漏れに全投資家が関心を持つべき理由
今後起こりうる3つの影響
ソフトバンクグループ(SBG)が東京国税局から海外子会社の所得漏れを指摘されたという報道がありました。ニュースが話題になったのは、その金額の大きさが一因。約939億円の申告漏れを指摘されたのです。最終的にSBGが支払った税金は約37億円で済んだということですが、今回の一件は同社の経営にどのような影響があるのでしょうか。
育休延長制度でもらえるお金、控除されるお金を確認しよう
育休で納税額や保育料が減る可能性も
2017年(平成29年)10月1日から、保育園等に入れないなどの場合には、育休(育児休業)を最長2歳まで延長できるようになりました。待機児童の問題で、保育園等に入所できず離職となるのを防ぐ目的で、育児休業法が改正されたのです。子育て世帯には朗報ですね。今回は、育休の制度や給付金、育休中に知っておきたいお金の話をご紹介します。