はじめに
いよいよ花粉シーズンの到来です。環境省の予測によると、2026年は東日本を中心に例年より飛散量が多くなる見込みだといいます。花粉症の方にとっては憂鬱な時期ですが、実は日々の「良かれと思ってやっている家事」が、かえって花粉を室内に溜め込む原因になっているかもしれません。
高価な空気清浄機や専用の対策グッズを買い揃えなくても、いつものルーティンを少し見直すだけで、家の中の花粉は劇的に減らすことができます。今回は、家事アドバイザーの視点から、「花粉ブロック術」をご紹介します。
洗濯:外干しの未練を捨て、家にあるもので「室内干し」
花粉対策の基本は「外に干さないこと」ですが、室内干しは「乾きにくい」「生乾き臭がする」と敬遠されがちです。しかし、乾燥機や高い除湿機がなくても、家にあるものの「使い方」次第で解決できます。
「アーチ干し」で効率アップ
角ハンガーを使う際、外側に長い衣類、内側に短い衣類を吊るす「アーチ干し」にするだけで、空気の通り道ができて乾燥が早まります。これだけで乾燥時間は1時間近く変わることもあります。
扇風機を「真下」から当てる
室内干しの救世主は、なんと言っても「扇風機」や「サーキュレーター」です。洗濯物の真下、あるいは斜め下から首振りで風を当てるだけで、湿気が留まるのを防ぎ、生乾き臭が発生する前に乾かすことが可能です。
「厚手のズボン」は裏返して筒干し
ポケット周りなど、乾きにくい部分は裏返して干すのが鉄則。これも追加コストゼロでできる立派な対策です。
掃除:朝一番の「いきなり掃除機」は逆効果!
実は、花粉時期の掃除機がけには大きな落とし穴があります。
「朝イチのフローリングワイパー」が正解
空気中に舞っている花粉は、人が動かない夜の間に床へ降り積もります。朝起きていきなり掃除機をかけると、排気によってその花粉を再び舞い上げてしまうのです。おすすめは、朝一番にウェットタイプのフローリングワイパーを使うこと。濡らして固く絞った古布で「静かに」床を拭くのも良いですが、花粉の舞い上がりを防ぎつつ、顔を床に近づけずに済むため、フローリングワイパーがイチオシです。これだけで、吸い込む花粉の量を大幅にカットできます。
「カーテンの裾」に潜む花粉を見逃さない
見落としがちなのがカーテンです。窓を開けた際に入り込んだ花粉は、まずカーテンに付着します。ここをパタパタと叩くと部屋中に飛散してしまうため、掃除機のノズルで優しく吸い取るか、定期的に洗濯をしましょう。その際に花粉がつきにくくなる柔軟剤仕上げをしておくのも有効です。