はじめに

賢いボーナスの使い方は「自己投資」と「投資」

ぜひとも実行してもらいたい賢いボーナスの使い方はズバリ「自己投資」と「投資」です。

自分の成長に期待する「自己投資」


投資という言葉からは、株や債券、FXなどが思い浮かび、何かしらの金融商品に投資するというイメージですが、自分に投資するということも将来の収入を増やしたり、お金を増やしたりするステップとなります。

自分への投資の一つは資格取得です。資格取得は就職や転職に生かせるだけでなく、昨今では、社内の昇給に簿記やFPなどの資格が必須になっている企業も増えています。また、英語を公用語とする企業も出てきて語学力が求められる時代になってきました。

費用負担が気になるところですが、受験料を負担してくれる企業もありますし、自己負担の場合は「一般教育訓練給付金制度」という国の制度を利用すれば、教育訓練費のうち最大10万円まで支給されます。利用には条件があるので、申込時に確認のうえ、忘れずに申請しましょう。ただし、やみくもに資格を取得するのではなく、自分の仕事の成長につながるのか、将来の、自分の夢に役立つ資格や勉強なのかを考えながら選択していくことが大切です。長い人生、目標や方向性も変化する可能性はあります。自分への投資はムダ使いになっていないか、時々振り返ってみることもお忘れなく。

お金自身に働いてもらう「投資」


ここでいう「投資」はほとんどの人がイメージする、金融商品への投資です。「投資」を経験したことがない人の大半は「投資について気になるけれど、やっぱり投資はこわい」という声が多いもの。

大手都市銀行の定期預金の金利は5年物で0.01%です。それに対して、日本政府・日銀が掲げる物価上昇率の目標は、2012年から2%に設定されています。

政策の実現状況はともかく、前述の通り、この数字を比較するだけでも、銀行にお金を置いておくだけでは資産は育たないばかりか、お金の価値が目減りすることになります。つまり、お金自身に働いてもらい資産を育てることが私達自身に求められています。

どんなものに、いくら、投資すればいいのか

さて、肝心の投資ですが、株式、投資信託、ETF(上場投資信託)、債券などいろいろあります。直近ではイギリスがEUを離脱するというニュースがあり、株価暴落、急激な円高と、そんな状況を目にすると、大きく損をするのではないか、投資はリスクが高い、という印象を受ける人がいるかもしれません。しかし、かならずしも、投資=ハイリスク・ハイリターン、というわけではありません。安全性がある商品もあります。なかでも安全性が高い商品としては、「個人向け国債」があげられます。

「個人向け国債」は国が発行していて、0.05%の最低金利が保証されており、元本割れをしないため、「安心」して資産運用ができると言えます。この個人向け国債は、近くの金融機関やインターネット上で手軽に購入することができ、金額は1万円からと、小額から手軽にできる点も投資初心者にとっては始めやすいポイントです。発行から1年経てば中途換金することができますから、急な資金が必要になった場合にも換金性が高く安心です。

また、個人向け国債には3つのタイプがあります。半年ごとに利率が見直される「変動10年」、利率がずっと固定されている「固定3年」「固定5年」です。前述のような、将来の物価上昇を考慮すると、「変動10年」であればインフレ対策に向いています。なぜなら変動金利で運用するため、半年ごとに金利が変動し、将来の物価上昇に合わせて金利が上昇したときには、「10年変動国債」の金利も上昇するためです。

将来の金利がどうなっているかは誰にもわかりません。ですが、誰もが老後を迎えます。どんな老後生活を送りたいかでも準備すべき老後資金は異なりますが、長期的な視野で資金を準備しておく必要はあります。

また現在、老後生活を迎えている人でも長生きに向けて資産運用をしていく必要があります。老後の生活資金の不足分を補うには、働き続ける、もしくは、現役世代に築いた資産から少しずつ取り崩しながら生活をすることです。年々、男女ともに平均寿命が延びているため現役世代のうちに増やしたお金を資産運用してお金に働いてもらうことで、お金の寿命を延ばすことができます。

ボーナスをきっかけに、人生計画を

投資のタイミングには、いくつかきっかけが必要だと思います。冒頭でもお話しした通り「お金を貯金していても物価上昇に伴い、お金の価値が目減りしてしまう可能性が高い」ということは念頭に入れておきましょう。投資にリスクはつきものですが、何もしないでそのままにしておくこともリスクであると考えられます。

投資はリスクが高い商品ばかりではなく安全性が高い商品もあるので、大切なお金に働いてもらうために、金融商品の情報を集めるなど、まずは、行動してみることも大切です。投資するには「資金」が必要ですが、子育て世代など支出の多い世帯は特に、毎月の収入からの無理なやりくりでは、長く続けることは難しいでしょう。つまりボーナスは、最も実現しやすいタイミングと言えるのではないでしょうか。

臨時収入のときこそ、一気に使ってしまうのではなく、据え置きするでもなく、自分自身、また家族の将来のために積極的に投資による人生設計をスタートしましょう。

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※本記事は財務省のスポンサードコンテンツです