はじめに

毎年、この時期になると街角で見かけるのが「確定申告はお早めに!」というポスター。確定申告書の提出期間は2月16日から3月15日までとなっていますが、毎年ついつい後回しにしてしまい、気づけば提出期限ギリギリに……という人も少なくないのではないでしょうか。

還付申告で所得税が戻ってくる人は別にして、自営業やフリーランスの人にとって「面倒」「できれば避けたい」というイメージが強い確定申告。でも実は、ちょっとした知識と行動力を身につけるだけで、大きな節税につなげることも可能なのです。

それだけではありません。やり方次第では、節税をしながら、将来のための備えを加速化することもできます。確定申告は、自分次第で「面倒なもの」から「楽しみなもの」へと変えることができるのです。

iDeCoと国民年金基金の違い

もうひとつ、自分年金づくりの方法として注目が集まっているのが確定拠出年金です。中でも、自営業やフリーランスの人が加入できる個人型のものは「iDeCo」と呼ばれています。「iDeCo」の掛金は小規模企業共済等掛金控除として、国民年金基金と同様に全額が控除の対象になります。

「iDeCo」では、拠出した掛金を将来の年金の原資として、自分で選択した投資信託や保険などで運用を行います。そこで出た利益についても非課税になりますし、将来、一時金や年金として受け取る際にも控除があるので、節税という面から見るととても優れた制度といえます。

とはいえ、将来いくら一時金や年金を受け取れるのかは、あくまでも運用の成果次第です。運用がうまくいけば老後に受け取れる金額が増えますが、不調であれば掛金を割り込んでしまうこともあります。「国民年金基金」と「iDeCo」の大きな違いはここにあります。

もうひとつ、「国民年金基金」と「iDeCo」の大きな違いといえるのが、年金を受け取れる期間です。「国民年金基金」が亡くなるまでずっと受け取れる終身年金をベースとしているのに対し、「iDeCo」は5年以上20年以下という決まった期間で受け取る仕組みになっています。

平均寿命が年々長くなり、いまや“人生100年時代”とも言われます。そうした中にあって“どれだけ長生きしてもずっと年金が受け取れる”ということの意義はかなり大きいといえます。これからの時代においては、終身年金をメインに自分年金づくりを考えていくことがますます重要になってくるのではないでしょうか。

年金不足は待ったなし!上乗せ年金は「今年」からつくる

「そうはいっても毎月、掛金を納める余裕がないし……」と思う人もいるかもしれません。でも、「支出の額は、収入の額に達するまで膨らんでいく」というイギリスの学者パーキンソンの有名な法則があるように、今、収入に余裕がないからといって資金を捻出できない人は、今後、収入が増えても余裕ができるとは限りません。

そうこうしているうちに、年金生活は1年、また1年と近づいてきます。待ったなしの年金不足を解消するには、懸念事項を先送りにしないということがとにかく大切です。


確定申告は自分のお金との付き合い方と向き合う、絶好の機会です。2017年分の申告をなんとか期限内に終わらせてほっとするだけではもったいない。2018年はもう始まっています。1年後の節税、そして将来の自分年金づくりのために今できることを考えてみてはいかがでしょうか。

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※本記事は国民年金基金連合会のスポンサードコンテンツです