はじめに

「なぜ?」「どうして?」と質問するから失敗する

この15分ミーティング、具体的にはどのように取り組めばいいのでしょうか。著者が提案するのが、会話のパターンを「過去視点」から「未来視点」に変えることです。

「過去視点」の質問とは、「何でこんなミスをしたんだ?」「どうしてこんなに売上が悪いんだ?」などとすでに起こったことに対して原因をさぐるような質問のことです。こうした質問から入ると詰問の場となるので、せっかく集まったにも関わらず後ろ向きで不毛な会に終わってしまいます。

わざわざ時間を割く以上、より良い未来(成果)を得るほうが重要なはず。そのためには「同じミスを繰り返さないために、するべきことは?」「予算達成のために、何をしたらいいかな?」など、「これから行うべきこと」を探る「未来視点」の質問から入るべきなのです。

「過去にとらわれたり周りのせい(他責)にしたりせず、自分たちの力でより良い未来を創造する」ことが、実りのあるミーティングにするために忘れてはいけないことです。


『みんなが自分で考えはじめる「15分ミーティング」のすごい効果』には、ダラダラと長いだけの会議や話し合いを変えるための、具体的なヒントが満載。15分ミーティングの基本的な進め方から、対策の実行、その後の軌道修正の方法などについて解説されています。最終章には組織のタイプ別ミーティング事例も書かれているので、参考になるでしょう。

「今いる仲間で、会社を変える方法が知りたい」と思っているビジネスパーソンが読んでおくべき1冊だといえます。

みんなが自分で考えはじめる「15分ミーティング」のすごい効果 矢本治著


問題だらけの組織を活性化する「15分ミーティング」の方法を、日本初のミーティングコンサルタントがわかりやすく解説。長時間かつムダな会議はもう不要。現場のスタッフがさっと集まって話し合う習慣を取り入れて、前向き&主体的な従業員を増やしましょう!

記事提供/日本実業出版社

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