はじめに

SNSで他人の生活が垣間見え、人によっては「節約しなきゃ」「お金がない」と言いながらも、よく飲みに行っていたり、買い物していたり……そんなことまで目にしてしまうことも。

「コスパがいいから買った」と投稿する人も多いのですが、買った時点では「安かった」という事実だけで、コストに対してどのようなパフォーマンスをしてくれるかは、使いはじめてからですよね。

実はこれが節約の大きな敵となる買い物の仕方。今回は本当の意味での“コスパ”のいいものだけを買い、ムダな買い物はしないための方法をご紹介します。


「コスパがいい買い物」と「断捨離」の繰り返し?

「コスパがいい買い物をした」と頻繁に言う人は、定期的に「断捨離した」とも言っています。よく考えれば納得できますよね。安いから買っただけで、それが本当に必要だったかが大切なところ。

結果的に家の中が必要ないものであふれかえってしまっているという人は要注意。“コスパ”がいいものではなく、ただ安いものを買ってしまっているだけかもしれません。

ここまで極端な買い物習慣でなくても、使っていないもの、必要でないものが家の中にゼロという人は少ないでしょう。買ったものを使っていなければ、その金額を捨てたのと同じ。ここを意識すると自分のムダが見えてきます。

本当のコスパが分かるのは使い始めてから

「安い!」と思って3,000円で買った服も1度しか着なければ1回3,000円ですが、3万円したお気に入りの服も10回着れば1回同じ3,000円です。20回着れば1回1,500円となり長く何度も着れば着るほど、コストパフォーマンスが良い買い物だったことになります。

筆者が講演をするときに来場者に毎回している質問があります。「今、家に黒のボールペンが何本あるかわかる人いますか」

残念ながらこれで手があがったことはありません。一人暮らしの人であれば、本来は家に黒いボールペンは1本でいいはず。

家族と暮らしている場合でも、家族の人数分と、電話の横や玄関先などボールペンが必要となる場所だけで充分ですが、実際はたくさんある家がほとんど。中にはもう書けなくなってしまっているものもあるでしょう。

持っている数が多すぎると逆に存在を把握できず大切にしませんが、1本しかなければ、どこにあるのか把握し、最後まで使いきることができるようになります。

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