読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回はマネーフォワードから生まれたお金の相談窓口『mirai talk』のFPがお答えします。


今年10月に子供が生まれるのですが、支出が多くて困っています。将来のライフイベントを踏まえて、家計はどのようにすればよいのでしょうか。また、これから子どもへの出費や教育費が増えると思うのですが、貯蓄はどのくらいあれば足りるでしょうか。現在、私は妊娠中で、今後1~2年は世帯収入が減ってしまいます……。


〈相談者プロフィール〉
・女性、35歳、既婚(夫:40歳・会社員)、妊娠中
・職業:公務員
・手取り世帯月収:50万円(夫30万円・妻20万円)
・ボーナス年額:200万円(夫100万円・妻100万円)
・預貯金:1,500万円
※家計は夫婦一緒にして、ボーナスを貯蓄に回している状況


【家計の内訳(約50万円)】
・住宅費:住宅ローン12万円、管理費等3万円
・生命保険:3.5万円(夫婦2人で)
・食費:7万円(外食含む)
・通信費:2万円
・衣服・美容費:5万円  
・その他生活費:17~18万円(内訳は不明)

FP: ご相談ありがとうございます。mirai talkファイナンシャルプランナーの大石です。復職するまでの収入減と、今後の教育費などの子育て費用についてご心配なのですね。

毎月の収入から貯蓄ができるように

現在、貯蓄は順調に作れていると思います。ですが、毎月の収入から貯蓄ができていない状況なのが気になります。

というのも、お2人合わせて手取り収入は50万円ほど。住宅ローン返済などを含めた住居費が合計15万円ほどあるにしても、この金額を使い切るような暮らし方は、生活費がかかりすぎていると言えるでしょう。全体的な支出の見直しが必要です。

お子さんが産まれ、復職することを考えると、保育園への入園が必要です。であれば、今後保育料がかかるのは必須ですし、お子さんの養育にかかる支出も必要です。つまり、支出の仕方を変えなくてはいけない状況になりますので、早めに改善しておく方がスムーズでよいと思います。

保育料は、認可保育園に入ることができれば3〜4万円ほどでしょうが、無認可もしくは認証保育園に入ることになれば、月に6〜10万円というところもめずらしくありません。市区町村で補助金が出ることがほとんどですので、1ヵ月ごとにならせば、結果的に認可保育園+2万円ほどになるケースが多くなるかと思います。

ただ、一時的に家計から出すお金としては大きな金額になります。その金額を安定的に、毎月の収入から出せるようにしておかなくてはいけません。

「家計の三分法」を実践して家計管理を

共働きで忙しく、お金のことに目を向けにくい人ほど、家計の三分法、つまり支出を「消費」「浪費」「投資」の3つに分ける方法のことですが、それに取り組んでほしいと思います。支出を3つに分けるだけなので、取り組みやすい家計管理方法です。

まずは、箱でもカゴでも袋でもよいので、入れ物を3つ準備します。1つずつに「消費」「浪費」「投資」という名前をつけ、支出をするごとに、この買い物はどれに当てはまるかを考えて分けていきます。もし、レシートがなければメモをして、その紙を入れていきましょう。

「消費」は生活したり生きていくのに必要な支出、「浪費」はそれがなくてもいいのに支払ってしまったいわゆるムダ支出、「投資」は自分の将来のために買ったもの、または預貯金、いわゆる金融投資などを含めたものをいいます。

繰り返していくうちに「強い家計」になる

これを分けていったら、内容を振り返ってみましょう。時間をおいて支出内容を見ると、投資だと思っていたのに、実は単なる消費だったと気づくこともありますし、消費だと思っていた支出が浪費に思えてきたということもあります。最終的な判断を元に振り分け直し、内訳の割合を出してみます。

「消費」「浪費」「投資」の理想的な割合は、70:5:25。はじめは、このようにはなりませんが、これに近づくように、削減できそうな支出を見つけて支出を減らす工夫をします。

繰り返していくうちに、次第にお金を払うときに「これは投資だ」などと判断しながら買い物ができるようになります。そうすると、支出の削減はより厳密にできるようになり、ムダな支出が減っていきます。

自分の価値観に基づいた支出ができるようになることで、“自分軸のできた”状態に近づきます。そうなれば、家族状況が変わっても、転職しても、変わることなく「強い家計」を作ることができます。この状態を目指すのに、最低でも3ヵ月ほどは必要ですので、まずは取り組むことから始めてみてください。

大学までの教育費は毎月のやりくりから捻出

「子ども1人に教育費1,000万円以上」などと言われたりもしますが、実は、そのほとんどは毎月の収入から支払う月謝的な支払いばかり。

まとまったお金が必要になるのは、大学進学の時がメインです。高校や中学などで私立に進学する場合にも、多少のまとまったお金が必要となりますが、それほど大きな負担ではありません。大学進学時には、入学金をはじめ4年間の学費として、一般的な文系の私立大学で500万円ほどを準備できていれば心配ないでしょう。

と考えれば、相談者さんのご家庭の貯蓄は今のところは十分であるといえますが、将来に向け、ご自身の老後資金や、住宅ローンを早期完済するための資金なども必要になってくると思います。

今後は、毎月のやりくりの中から、養育費と生活費と貯蓄をしっかり捻出することが課題です。ゆっくりでも確実に、その状況が作れるよう調整していってください。決して無理なことではありませんので、ぜひがんばってみてください。

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