はじめに

季節は秋、外出しやすいこれからの季節に、新たな発見の宝庫である「ミュージアム」を有効活用してみませんか?

自治体などが運営している公共ミュージアムは、私営のミュージアムと比べておトクに利用できます。公共だからと侮るなかれ。様々な体験ができたり、イベントが行われていたりと、内容の充実度も負けていません。

今回は、アニメやマンガ、恐竜など親子でワイワイ楽しめるエンタメ系ミュージアムと、お金のことも分かりやすく学べるお勉強系ミュージアムを紹介。

子供と一緒に大人も新しい全国の施設をピックアップしました。


館長は「トキワ荘」出身のアニメ界の重鎮!

東京工芸大学 杉並アニメーションミュージアム(東京都杉並区)

2005年3月、幅広い年齢層にアニメーションを親しんでもらえるようにと開館しました。

館長は、「鉄腕アトム」や「忍者ハットリくん」の作画監督や監修など、アニメ制作に多数携わってきたアニメ界の重鎮、鈴木伸一氏。青春時代を手塚治虫氏や赤塚不二夫氏、藤子・F・不二雄氏などと伝説のアパート「トキワ荘」で過ごしています。

このミュージアムが杉並区に建てられたのは、全国の市区町村の中で一番アニメ制作関連会社が多いから。2016年の調査によると、なんと全国622社のうち約20%が杉並区にあるのだとか。

館内には、1917(大正6)年から現在に至るまでの日本アニメの歴史がズラリ。放映されたアニメが年表にまとめられ、子供の頃に見ていた作品をつい探してしまいます。

アニメができるまでの過程が映像で見られるようになっているほか、アニメ監督が使っていた机が再現されています。

『機動戦士ガンダム』の監督・富野由悠季監督の机も。ファンにはたまりません。

こちらでは、パラパラ漫画の製作やアフレコを体験することができます。制作体験はデジタルとアナログ、どちらの方法にも挑戦できます。体験ではコンピュータを使用し、アニメの編集や色塗りを行います。

こちらの体験では、トレース台を使って、オリジナルのパラパラ漫画を作ることができます。1秒のアニメを作るのに、8枚の絵が必要。30分の作品でも、相当な枚数の絵が描かれていることがわかりますね。

お手本となる見本も用意されているので、小さなお子さんでも楽しめますよ。

アフレコ体験コーナーでは、まるで声優になったかのような気分が味わえます。言語は日本語以外にも英語・韓国語・中国語と、外国人観光客も利用できるように幅広く対応しています。

さらに、歴史的な作品から今人気のアニメまで上映するミニシアターがあります。ミニシアターでは、まだ白黒テレビしかなかった頃の作品や、現代の子供たちに流行しているアニメまで幅広い作品を上映。時間は全て30分ほど。こちらも無料で観られます。

企画展は年に約3〜4回。現在、子供たちに大人気のアニメ「アイカツフレンズ!」をテーマに、「杉並で楽しむアイカツ!シリーズ5周年♪スギカツフレンズ!」を2018年11月18日まで開催しています。

グッズの販売もあり、内容は時期によって変わります。企画展に合わせたキャラクターグッズも販売しているので、お目当ての企画展の時には忘れずに訪れたいですね。

杉並アニメーションミュージアム
東京都杉並区上荻3-29-5-3F、JR中央線、東京メトロ丸ノ内線荻窪駅北口から関東バス武蔵関駅行きなどで約5分の荻窪警察署前下車徒歩5分、TEL:︎03-3396-1510、入館無料、10:00〜18:00(最終入館17:30)、月曜・年末年始休館

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