はじめに

1カ月5万円を貯めたいと思ったらどうしますか?

貯蓄をするにも、さまざまな方法があります。現金で持っていることもできますし、株式などに投資をする方法もあります。それぞれにメリットとデメリットがありますが、どのような組合せにしておくのがいいのでしょうか。

それには、自分の「リスク許容度」を知ることが大切です。言葉だけ見るとわかったようでわかりにくいですが、要は、いくらまで損することを許容できるかです。

投資は、預貯金よりも資産を増やす可能性がある反面、減らしてしまうリスクも。自分がどの程度リスクをとれるのかによって、投資にまわす資金の配分や投資先を判断することになります。

では、具体的にどのような組合せがオススメか、リスク許容度に応じた組合せを紹介します。


貯蓄がない人は、まず生活費の6カ月分を貯める

社会人になったばかりの人や、収入が不安定な人は、少しのリスクをとるのも難しいでしょう。そのため、まずは預貯金を中心に、生活費の6ヵ月分程度を目安に貯蓄をしていきます。

預貯金は低金利なので、資金を増やすことは難しいですが、減らす心配がなくリスクが小さいことがメリットです。

また、貯蓄を始めたばかりの人が最初に貯める、生活費6ヵ月分の貯蓄とは、緊急予備資金としてのものです。そのため、現金化しやすい方法で貯めていくことが大切。急な病気やケガで出費をすることになったり、収入が途切れるようなことになったりしても、慌てずに対処できるようにするにはお金の準備も必要です。

まずは、もしもの時にすぐに現金として使えるようにしておける資金を準備しておきましょう。

1ヵ月の生活費が15万円なら、6ヵ月分で90万円。月5万円ずつ貯蓄していくと、1年半で目標金額を達成します。ただし、この90万円をすべて普通預金にしておくのはもったいないですね。

いくら低金利とはいっても、普通預金の金利は大手都市銀行で0.001%(2018年8月30日現在)。定期預金なら0.01%(同)なので、10倍の差があります。普通預金には生活費1~2ヵ月分程度、定期預金には4~5ヵ月分程度に分けておくとよいでしょう。

慎重派ならバランス型投資信託で5万円積み立て

投資を始める際に頭を悩ませるのが「どのような金融商品を選べばよいのか」ということですが、それにはまず、自分がどの程度リスクを許容できるかを冷静に判断することが大切です。

リスクとは、「危険」と訳されることもありますが、資産運用におけるリスクとは、将来のリターンの不確実性のことを言います。投資した金額に対して、リターンが増えることもあれば、減ることもあるのですが、その幅の大きさがリスクとして言い表せられています。

一般的に、リスクが大きい金融商品はリターンが大きく(=ハイリスクハイリターン)なりますが、できるだけリスクは小さくしておきたいものです。リターンを確保しながらリスクを小さくする有効な方法のひとつは、リスクの分散です。

リスクの分散には、3つの方法があります。

1.金融商品の分散

ひとつの金融商品だけではなく、商品を分散して投資する。
損失が出ても全体への影響は限定的。

2.購入時期の分散

何回かに分けて、または毎月一定額の積立をして投資する。
値動きのある商品の場合、リスクを小さくできる。

3.投資期間の分散

一般的に長期投資は短期投資よりもリスクが小さい。
商品ごとに期間を分けることでリスクを小さくする。

慎重派の人にオススメの投資方法は、毎月コツコツ積み立てる積立投資信託。投資信託の銘柄は数多くありますが、バランス型がよいでしょう。バランス型投資信託は、日本、先進国、新興国の株、債券、不動産などに幅広く投資をしているものです。

毎月の積立であることで、「購入時期の分散」ができます。そして、バランス型投資信託を複数購入することで、「金融商品の分散」ができます。その際に、過去の運用実績などを見て、長期の運用に向く商品と、短期的に考えたほうがよい商品を組み合わせれば、「投資期間の分散」ができるようになります。

毎月の投資金額は、インターネットの証券会社なら100円からでもできます。大変身近になった投資信託ですが、月5万円貯めるなら、そのうちの1万円から始めてみてはいかがでしょうか。