はじめに

株式投資はギャンブルではない

2つ目の鉄則は、キャピタルゲイン(値上がり益)か、インカムゲイン(配当、金利)か、どちらが欲しいかを心の中で決めていきましょう。リスク回避型の人は、どちらかというとインカムゲイン、一定のものをいただいていく。それともマイナスになるかもしれないけれども、値上がり益でいくかということを決めていきましょうということです。

リスク選好度が高い方は、どちらかというとキャピタルゲインで狙っていく。そうでない方はインカムゲイン、高配当銘柄です。

それと、株主優待ですよね。使える・使えないは人によっていろいろなので一概に言えませんが、日本独特なんですよね。外食系だと利回りに直すと5%ぐらい食事券をくれるところもありますので、使い勝手によってはいいかもしれません。同時に、新しく優待を導入するというと、さっきのキャピタルゲインにも影響がありますので、こういった情報もチェックしてはどうかと思います。

鉄則の3つ目は、株ってギャンブルじゃない、株価は企業業績に連動するということです。もちろん時々は乖離します。乖離して下落したから、もう危ないと思って売るのではなく、長い目で見ましょうというのがここのメッセージです。

いろんなテクノロジーもありますし、やっぱりどんな企業の経営者も一生懸命、利益を上げようとしているわけですよね。そういう努力をしている会社は、GDP(国内総生産)に比べれば利益は上がりやすい。そうすると、株価は自然に一般的に上がっていくということであります。

具体例です。家具販売A社の売上高と営業利益はじわじわと上がっています。それに対して、競合のB社は残念なんですけど、営業利益が出なくなっちゃっている会社です。では、株価はどうなっているでしょうか。

もちろん、短期的には利益を予想するのはすごく大変です。会社も「来期は2倍になります」とか言ってくれないですからね。私どもがお勧めしているのは、皆さんが身近にあるお店とか、ありますよね。そういうところをご覧いただいて、最近お客さんが増えているとか、そういう肌感覚がすごく大事だと思っています。

この家具会社A、Bって大体ご想像がつくと思いますが、行ってみると、たぶん3年ぐらい前から、来ているお客さんの数が違うのがわかると思います。私もアナリストを長くやっておりますが、皆さんがご覧いただくほうがより早いですよね。アナリストは必ず過去の実績データの数字でしか見ないので、皆さんが実際に店舗に行かれて、その肌感覚、熱を感じてもらうほうがたぶん早くて正しいわけです。

プロの情報を賢く活用するには?

しかし一方で、プロの目も大事です。これが4つ目の鉄則となります。後付け的なところもあるんですが、ものすごく細かく分析をしています。ですので、プロの人の目も入れたい場合、証券会社が提供している銘柄分析ツールを使っていただくというのも1つの手だと思います。

5つ目の鉄則が、マクロ経済を読む。これはいろんなマクロがありますので、4つだけでいいと私どもは思っています。「経済成長」「雇用」「金利」「地政学リスク」です。

具体的には、こういう風に関係しています。経済成長と雇用の拡大で金利が上がると、為替も上がるという、非常にシンプルなものです。地政学リスクについては「有事の円買い」とよく言われます。理由の1つは、日本は安全だとみんなが見てくれている。それからもう1つ、日本の会社も含めて日本人は、外にたくさんお金を持っています。危ないと思うとみんな自国に戻します。あるいは、自国に戻すとみんなが思いますので、ドルで持っていた資産を売って、円を買うということであります。

どうやってマクロをチェックするかということですが、弊社も含めて、いろいろなウェブサイトで短期的なニュースをなるべく多く早く発信しようとしておりますので、ご覧いただければと思います。

最後の鉄則が税制メリット。これは鉄板で、できる限り利用しましょう。国がお金を払っているわけですからね。

「投資は勝ち負けではなく、勝つか学ぶか」

自分自身のポートフォリオを正直に申しますと、やっぱり今はインカムゲインが多いです。比率としては、全体の1割から2割ぐらいでやっております。一方、弊社の中で積極派の人は、個別株などが余剰資金の4~5割というところだと思います。

ということで、まとめでございます。

まずは、長期戦でいきましょう。できれば少しずつでいいと思います。「投資は勝つか負けるかではなくて、勝つか学ぶか」と、よくいろんな方が言いますよね。最初は小さい額で少し学んでみていただいて、いろんなケースがあること、それからご自身のニーズ、それに合った資産形成は千差万別です。安易に本の中で「あなたは1,000万円必要です」とか、そういうことでは絶対ないですよね。

そして、資産形成のスタイルを決めていっていただければと思います。今日申し上げたような鉄則をご覧いただきながら、最後にざっくりとやりましょう。まずは。しかし、楽しんで脳トレの一種のようなことも含めて、できれば少しずつ、私は個人的に年収の5%ぐらいとかの目標ぐらいがまずはいいのかなと思っております。

皆さんとともにこれからも資産形成を楽しんでいければと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。ご静聴ありがとうございました。

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