はじめに

私たちの行動範囲を広げてくれる「マイカー」。しかし一方で、家計を圧迫する要因ともいわれます。将来を見据えた資産形成を考える人ほど、クルマを持つことにためらいを感じることもあるでしょう。

カーシェアなど新しいサービスの登場で、クルマを利用する方法は多様化し、「所有」することだけが選択肢ではなくなりました。そんな中、トヨタが毎月定額で車を利用できるサブスクリプション(定額制)サービスの提供をスタートし、注目を集めています。

将来のために貯蓄はしたい、でも車もあきらめたくない――。家計に過度な負担をかけず、長期的な資産形成とも両立できる、ファイナンシャルプランナーでもある筆者が勧める、クルマとの上手な付き合い方を紹介します。


維持費を固定化すれば、クルマの持ち方が変わる

一般的に、マイカーは家計の圧迫要因と見なされることが多く、ファイナンシャルプランナーによる家計相談の場では「都市部に住む人には、車はぜいたく品。貯蓄を増やしたいなら車は手放し、カーシェアリングなどを利用しましょう」といったアドバイスがなされることも多くあります。

その理由としては、自動車税、任意保険などの維持費が高額になりがちなこと、さらに新車は3年後(それ以降は2年に一度)の車検でも大きな出費が発生することです。

そして何より、車両価格が高額なため、購入の際はコツコツ貯めてきた貯蓄を大きく取り崩すか、ローンを組むことになってしまいます。購入後は資産になるので下取りに出すことも可能ですが、その価値は年を経るごとに低下し、その時々の相場や車両の状態にも左右されてしまいます。車という資産の価値下落リスクを所有者が負うことになるのです。

新車で3年に1度、その後は2年に1度の車検でも、部品交換がどれぐらい必要になるかは予想がつかず、見積もりを見てビックリすることは多いもの。また、年式が古くなるほど、突然の故障で予想外の費用が発生することも多くなります。

このように、マイカーは“固定費”となる維持費に加え、車検や買い替え時の一時的な出費も高額になります。必要な費用を予測しにくいうえに平準化もできないという点が、長期的なマネープランを立てにくくしているという弱点があるのです。その弱点の“維持費、固定費”がクリアになるのが「KINTO」です。

クルマの費用をパッケージ化

新車を3年間乗ることができる「KINTO ONE」は、プリウス、アクアといった人気車種にこの秋ハリアーやRAV4などのSUVも加わり更に充実したラインナップの中から、お好きなクルマを月々定額で利用でき、新型コンパクトSUV・ライズは、税込3万9,820 円からです。

この価格だけを見ると、ちょっと高いかな、と感じる人もいるかもしれません。しかし、この料金には車両代と登録時の税金・諸費用はもちろん、毎年の自動車税、定期メンテナンスのほか、万一のための任意保険といった保有期間中に発生する費用まで含まれています。

KINTO トヨタ ライズ

クルマを持つと車検のわずらわしさが悩みのタネになりがち。ですがKINTOでは、車検を受けたり、そのための費用を用意したりする必要がありません。新車を3年間利用するサービスなので、車検を受ける時期に次の新車に乗り換えることになるからです。