人生100年時代の到来、長生きの女性こそ作りたい自分年金

金利を味方につける外貨建て個人年金保険という選択肢も

そこで、個人年金保険を活用するなら、検討したいのが「外貨建て個人年金保険」です。

外貨建て個人年金保険は、円建ての個人年金保険よりも利率が高いところが魅力です。保険会社によって積立利率の違いはありますが、例えば、米ドル建ての個人年金保険の場合、1.5%〜3％程度の積立利率のところが多いようです。

金利の差で将来受け取るお金にどれくらいの差がでるのかを見てみましょう。

仮に毎月1万円ずつ積み立てするとして、年利0.1％の商品と年利2.5％の商品で複利運用した場合で将来のお金の増え方を比較してみると、15年目では約36万円、20年目では約68万円、30年目では約168万円、40年目では約329万円の差となります。

もちろん、将来の運用については保証されるものではないので、計算通りうまくいくかはわかりません。しかし、今後、インフレの世の中になると仮定すると、0.001%の預貯金にお金を預けているだけだと、資産の価値はどんどん目減りしてしまいます。リスクを取らないこと自体もリスクになってしまうわけです。

とはいえ、金利の高い商品ならなんでもよいのかというとそうではありません。

外貨建ての商品を選択する場合、例えば、政治や経済が安定していなかったり、取引量が少なかったりする国の通貨の場合、金利は高いかもしれませんが、為替の値動きが大きくなり、安定的に資産を増やすことは難しいでしょう。その点、世界の基軸通貨である米ドルであれば、信用力も高く、情報収集も容易ですからリスクを好まない傾向にある女性には、取り組みやすいといえます。

外貨建て個人年金保険の注意点は？

もちろん、外貨建て個人年金保険も他の商品と同様、メリットばかりではありません。

途中で解約すると元本割れをするので注意が必要です。特に積み立てを開始してから早い段階での解約は大きく元本割れします。ですから、無理のない金額で積み立てられるようにしましょう。

また、外貨建ての場合、為替リスクがあり、為替が円安になれば、将来もらえる年金額が多くなりますが、円高になれば少なくなる可能性があります。

さらに円から外貨に変えるときに「為替手数料」がかかります。外貨のまま受け取るのであれば為替手数料はかかりませんが、円で受け取る場合は、為替手数料がかかります。さらに途中解約の場合も解約手数料がかかります。

長く付合う保険のため使い勝手が良いかもポイント

今回は自分年金を作る方法として、外貨建て個人年金保険についてお伝えしてきました。金融商品を選択する際、何を重視するべきかは、その人の年齢や収入、貯蓄、資産・負債の状況、お金に関する知識があるかないか、独身なのか、既婚なのか、子供がいるのか、いないのか、性格などによっても大きく違います。人それぞれベストな商品は違うわけです。

特に女性は、これまでお話ししてきた通り、長生きなので、老後に向けての準備を早い段階からスタートすることが大切ですが、老後を迎える前に、結婚、出産、夫の転勤、親の介護という具合に、男性に比べて人生の転機が訪れやすいという傾向があります。

ですから、金融商品を選択する際、単純に「お金が増えればいい」「効率を重視すればいい」というワケでありません。出産すると、それまでとは同じように働けなくなったり、親の介護で仕事を辞めたりということもあるでしょう。その時に、「途中でペナルティーなしで払込をやめることができるのか、気軽に再開できるのか」「毎月の保険料を変更できるのか」など、人生のライフステージに合わせて、使い勝手が良い商品なのかどうかも重要です。

というのも、今まで多くの女性のマネー相談にのらせていただきましたが、人生の転機が訪れると、そこで、マネープランもつまずいてしまうという人を多く見てきたからです。女性こそ、老後のお金も考えつつ、人生の転機が訪れても、行き止まりにならずに前に進めることができるマネープランを考えていきましょう。

※上記の内容は、FP個人の見解に基づくものです。保険商品をご検討の際は、各商品ごとのパンフレットなどでご確認ください

MONEY PLUS プレゼントアンケート

※本記事はマニュライフ生命保険株式会社のスポンサードコンテンツです

募集文書審査番号：MLJ(BMC)19040393