はじめに

教育費の準備につみたてNISAをおすすめする理由

2018年からつみたてNISAがスタートとなりました。NISAとは少額投資非課税制度のことで、運用に対する税金の優遇制度です。通常、株などを売却した場合の利益や配当金に対しては、20.315%の税金がかかりますが、NISAを利用すると、一定の投資金額までは非課税となります。NISAには現行3つの種類があります。

グラフ2

このなかで、教育費の準備としておすすめするのが、つみたてNISAです。つみたてNISAとは、特に少額からの長期・積立・分散投資を支援するための制度です。おすすめする理由は以下の3点です。

1. いつでも払い出し可能
2. 20年間の非課税期間
3. 強制貯蓄と時間分散の活用

ジュニアNISAは、18歳まで払出不可となっており、大学の教育費準備のみとして考えるのであれば良いですが、何かとかかる中学や高校での費用負担を考えると、この制限がネックとなりますので注意が必要です。

つみたてNISAはいつでも払い出し可能なので、仮に中学や高校で資金が必要となった場合にも活用することができます。また、非課税期間が20年間となり、長期間に渡り準備する教育費の積み立てにおいても、ぴったりです。毎月一定額を積み立てるので、強制的に貯蓄ができ、自動的に時間分散が可能なので、運用初心者にも向いています。

ただ、運用には元本割れのリスクもあります。教育費の準備のすべてではなく一部を運用にまわし、債券比率が高めの安定的なポートフォリオにするなど、十分リスクを理解した上で活用してください。

増やすだけではなく、万が一の「備え」も大切

ご相談者は、お子様が3名おり、現在専業主婦とのこと。将来の教育費のために貯蓄をする中で、「増やす」ことも重要ですが、病気やケガなどのアクシデントに「備える」ことも重要です。万が一の事があっても、子供の教育への影響を最小限に抑えるために、適正な保障を準備した上で貯蓄計画を立てていきましょう。保障を準備しながら資産形成に繋がる保険も存在します。

教育費以外の支出やリタイア後の準備も含め総合的に考え、ご自身のライフプランにマッチした選択を行ってください。

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