読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ

今回の相談者は、保有資産の運用利回りを高めたいという47歳の男性。具体的に何を選べばいいのかなど、お金の悩みについて相談できるFPの選び方を知りたいといいます。FPの横田健一氏がお答えします。

運用利回りを高めるために、預貯金を投資信託等に振り分けるなどして、アセットアロケーションを見直したいのですが、具体的にどんな商品を選ぶかで悩んでいます。また、このような悩みについて相談できるFP等の選び方について、ご指南いただけるとありがたいです。銀行や証券会社に相談しても、売り手の都合のよいものを勧められるのが目に見えているので、独立系のアドバイザーに相談したいと考えています。


〈相談者プロフィール〉
・男性、47歳、未婚
・職業:会社員
・居住形態:持ち家(戸建て)
・同居家族:両親(年金収入)
・毎月の手取り金額:45万円
・年間の手取りボーナス額:350万円
・毎月の支出目安:20万円


【現在の資産状況】
・現在の貯蓄総額:1100万円
・現在の投資総額:2600万円
(うち2000万円は円建ての債権)
・現在の負債総額:なし


横田: ご相談いただきましてありがとうございます。株式会社ウェルスペントのファイナンシャルプランナー、横田健一です。預貯金を投資信託などに振り分けることで運用利回りを高めていきたいが、その際に商品や相談相手をどのように選んだらよいか、というご相談ですね。

投資信託の数は約5000本

日本で個人の方が購入できる投資信託は、一般的には約5000本あると言われています。日本の上場会社数が約3600社ですから、投資信託の数がいかに多いかがご理解いただけるのではないでしょうか。これだけ多いと、一体どれを選べばいいのか、非常に難しい問題ですね。

そこで、一つおすすめしたいのが、つみたてNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)の対象投資信託から選ぶという方法です。ここでは詳細は割愛させていただきますが、つみたてNISAやiDeCoは、いずれも税制優遇のある口座で、初めて投資信託を使って投資しよう、といった方にはおすすめです。

つみたてNISAの場合は、金融庁の定めた基準を満たす商品のみが対象となっており、最新の2019年5月7日時点では、ETFを除く公募投信としては160本となっています。

グラフ1

一方、iDeCoの場合、金融機関によって商品数は異なるのですが、法律で対象商品数の上限が35本と決められていますので、一つの金融機関を選んだ場合、多くても35本までということになります。

では、次に、絞られたとはいえ、これだけ多くの中からどのように選んでいけばよいかを考えていきましょう。

世界の株式を対象に幅広く分散して投資する「インデックスファンド」

結論からお伝えしますと、次のような特徴を持つ投資信託を選ばれるのがよいかと思います。

・株式
・世界に幅広く分散(日本を含む先進国および新興国)
・インデックスファンド
・運用コストはできるだけ低いもの

運用利回りを高めるために預貯金からお金を移すわけですから、期待利回りが高いもの、つまり債券ではなく、株式を対象にしたものがよいでしょう。

さらに、株式といっても、日本のみではなく、世界中の幅広い国々を対象に投資するものがよいでしょう。例えば、日本の株式のみですと、日本経済の影響を受けやすくなりますが、世界の幅広い国々を対象としていれば、日本が調子悪いときであっても、世界のどこかは調子がよいこともありますので、一国集中のリスクを減らすことができるわけです。

そして、投資信託には大きく分けると、インデックスファンドとアクティブファンドという2つのタイプがあるわけですが、運用資産のコア(中核)としては、運用管理費用の安いインデックスファンドを中心に保有することをおすすめします。