はじめに

サラリーマンを取り戻せ

もう一つは、禁煙化で足が遠のいた会社員を取り戻す戦略です。「言ってもうちは居酒屋なので会社員層がメイン。ここが落ちているのは良くない」(貫社長)と、様々な施策を打ち出しています。

例えば、「超絶ハッピーアワー」。平日午後6時までの注文だと、何杯でもハイボールやレモンサワーが1杯50円になるというキャンペーンです。働き方改革で早い時間に終業する会社員や、シニア層の取り込みを狙い、来客数は着実に改善しているといいます。

ほかにも、「アルコール3大企画」として、サイコロを振るとお酒が安くなるサービスを強化したり、1か月間お酒が割引になるパスを販売したりするなど、様々なキャンペーンを展開しています。貫社長は「前回はファミリー層向けだったが、今回は会社員層、居酒屋利用の層に向けたキャンペーンを行っていく」と力を込めました。

同社の長期目標は1,000店舗の出店。店舗数は直営、FC合わせてこの半年で21店舗増え、239店舗となりました。

貫社長は「目標に向け、ロードサイド店の出店も、都心での施策も両方やっていく。特に地方では現地の会社としっかりタッグを組み、一軒一軒の出店ではなく、もう少し面で動いていきたい」と、多数のFC店を経営する地方のメガフランチャイジーと組み、出店を加速させる方針を明らかにしました。

新規店を見ると、石川県や愛媛県、九州の福岡、佐賀両県など、地方への出店が進んでいることが分かります。同社は6月には東証1部に上場と勢いに乗ります。多様な業態を展開しながら、“大阪の串カツ文化”をうまく全国に広めていければ、1,000店舗も夢ではなさそうです。