キャリア

日本株vs米国株、長期的な投資魅力があるのはどっち?

過去30年の実績を比べてみた

米国株は「バブル」ではないのか

このように米国株がいかに上昇してきたかを説明すると、「米国株は上がりすぎていて怖い、バブルなのでは?」と不安に思われる方も多いと思います。もちろん、現在の米国株が短期的に上昇しすぎている可能性はありますし、いったん株価が調整する可能性も大いにあるでしょう。

ただ、いわゆる「バブル」状態にあるかというと、そうではないと筆者は考えています。その理由は、米国企業の稼ぐ利益が順調に伸びていることにあります。

米国EPS

米国企業(正確にはS&P500採用の米国上場企業ですが、米国企業全体の利益ととらえても大きな間違いではありません)は毎年、着実に利益を増加させています。「バブル」とは経済や企業の利益の実態以上に資産価格が上昇している状態を示しますが、米国企業の利益はしっかりと増えているため「バブル」ではないのでは、と考えているというわけです。

米国株がこんなにも“強い”ワケ

米国が常にイノベーションの中心にあることは想像にかたくないと思います。ネット通販のアマゾン・ドット・コム、SNSのフェイスブック、オンライン動画のネットフリックス、iPhoneのアップル、PCやソフトウェアのマイクロソフト、検索サービス「グーグル」やYouTubeのアルファベットなど、これらはすべて米国企業です。

さらに米国企業がすごいのは、こういったハイテクIT企業だけでなく、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ビザ、マスターカード、マクドナルド、ウォルト・ディズニーといった老舗企業の業績も着実に成長していることです。

米国企業は常に厳しい競争にさらされ、積極的に企業買収も行います。企業の業績や株価には厳しい目が向けられ、業績が芳しくない企業の経営者は容赦なく追放される場合があります。米国企業の経営者には、常に業績の成長や株価上昇へのプレッシャーが強烈に働いています。

このように、米国株や米国企業のすごさに思いを馳せると、運用資産のすべてを日本株だけに振り向けるのはとてももったいないことではないか、と筆者は感じています。米国株も運用対象の一部に入れることにより、長期的なパフォーマンスの向上が期待できるのではないでしょうか。

<文:マーケット・アナリスト 益嶋裕>

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