はじめに

――キャリアのスタート時から軸ずらし転職を実践してきたmotoさんですが、どういったきっかけで始めたのですか?

moto:高校生の時に「30歳で年収1,000万を稼ぐ」と決めたのがきっかけです。『四季報』などを見ると、業界別のだいたいの平均年収が載っていますよね。30歳で1,000万をもらうにはどうすればいいか、というのを考えながらキャリアを考えていました。

また、転職を前提に考えていたのは、ホリエモンのライブドア事件がきっかけでした。あそこまで勢いのある会社が、ある日突然倒れたわけです。会社という存在はいつどうなるかわからないな、と思ったのです。そうした事件をみて「会社に依存せず、どこでも食って行ける人間になりたい」と考えるようになりました。同じ会社に居続けるという考えは(最初から)ありませんでしたね。

――motoさんは進学先についても、あえて短大に行くことで早く社会に出る道を選んだそうですね。四大卒から総合職というのが、今でもごく普通でむしろ楽なキャリアという気もしますが。

moto:4年制の大学へいくよりも、2年早く社会に出て経験を積んだほうがよいと考えて短大を選びました。僕は、四大卒の学生が入社してくる2年後までに、彼らより高い年収をもらえる経験を積もうと考えたのです。

就活で大手の「総合職」を選ばなかったのは「入社するまで何をするかわからない」という「先の見えなさ」にありました。入社後の配属先は、営業かマーケティングか、人事なのかも分からない。配属先のエリアもわからず、入社後に引っ越しをする可能性もある。総合職で入社したら、2年後に自分が4大卒より高い年収をもらえるか分からないと感じたのです。

総合職で入社して、会社にいいように使われてしまっては、結局、自分が何ができる人間なのか分からなくなってしまう、とも考えました。今ではこの選択をしてよかったと思っています。

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