はじめに
筆者は、作り置き料理のサブスクサービス「シェアダイン」の共同代表を務めるとともに、保育園年長の長男と3歳の娘という2人の未就学児を抱え、仕事と生活を乗り切るのに精いっぱいな毎日を過ごしています。
元同僚と一緒に出張料理サービスの会社を起業してから2年。子育てとスタートアップの共同代表としての仕事をなんとか回していくために、1日24時間をどのように使っているか、私なりの工夫をご紹介したいと思います。
仕事は「昼夜の2部制」に
保育園への送迎のため、オフィスでの勤務時間は午前9時~午後5時と決めています。午後5時になったら仕事は即ストップして、オフィスを出ます。再びPCを開くのは午後9時のこともあれば、10時のことも。そこから午前0時~1時頃までPCに向かっています。
昼の部は主に、社内ミーティングや社外の方との打ち合わせ、商談に時間を使い、夜の部では資料作りやリサーチ、企画のアイデア出しなどをしています。
この2部制に落ち着くまで、いくつかの試行錯誤がありました。起業してすぐは、子どもを午後9時半から寝かしつけ、「その後に仕事だ!」と思っていても、そのまま一緒に寝てしまうことが続きました。
それでは仕事は終わらないので、夫に夜中に起こしてもらい、真夜中から第2部をスタート。朝3時には区切りをつけて再びベッドに。また朝6時に起きるという日が続きました。
ただ、これだと本来眠ったほうが良い時間帯に睡眠が取れず、翌日頭も冴えません。
そこで、自分も子どもと一緒に寝てしまい、私だけ先に朝4時に起きることに。家族が起きてくるまでの間に仕事する試みだったのですが、隣で寝ていた娘が「ママがいなくなったー!」と起き出してしまい、抱っこしながら作業しなくてはならない状況が多発。これもあきらめました。
現在は、午後9時半~10時頃に子どもたちを寝室に連れて行き、絵本を読み聞かせ終え、「おやすみなさい」と部屋を出ます。子どもたちが成長してくれたおかげなのですが、夜の部の仕事時間を確保できるようになりました。
タイムスケジュールをアバウトに
起業はしましたが、子どもと一緒に過ごす時間は確保したいと思っています。だからこそ、保育園のお迎えから就寝までの3時間は仕事モードを完全にオフにしています。
当初、描いていた理想のタイムスケジュールは「午後7時にご飯を食べ始め、7時半から子どもと遊び、8時にお風呂、8時半に歯磨き、絵本、9時には就寝」というものでした。限られた時間だからこそ、規則正しくやるべきことをこなそうと思っていました。
しかし、現実には「もうこんな時間なのにまだできていない!」と、できていないことばかりに目が向いてしまいました。子どもたちに向かって「早く、早く」と急かしてばかりになっていました。
よく考えると、子どもたちは昼間、保育園でたっぷりとお昼寝をしています。「9時に寝るということは、わが家では現実的ではないのかも」と、このタイムスケジュールにとらわれることをやめてみました。すると、こちらも気持ちの余裕が出てきて、せかしたり怒ったりすることはほとんどなくなったのです。
以来、夜に必ずやること(長男のピアノの練習を5〜10分程度)だけを気にかけ、あとは自由に過ごすことにしています。たとえば、長男が「恐竜のDVDが見たい」と言ったら、「じゃあ、お風呂に入ってからみんなで一緒に見よう!」と声をかけ、ご飯を早く食べてお風呂に入り、さっぱりしてからそろってDVD鑑賞をします。
彼が夕食後にブロックで大型のものを作り始めても無理にやめさせず、気長に待つことにしています。「先にお風呂に入っているね。でき上がったら来てね」と声をかけ、3歳の娘とお風呂でゆっくりおしゃべりし、ブロックが完成してやってきた長男を超特急で洗って、そのまま寝る準備です。だから、過ごし方は日によってバラバラです。