生活

出産後に赤字転落した20代夫婦、固定費が圧迫し貯蓄50万円

FPの家計相談シリーズ

生命保険料は収入の5%が目安、必要な保障にだけ加入を

固定費の見直しの話をしましたが、相談者さんのご家庭の生命保険料は、収入に対して少し多めなように感じます。内容はわかりませんが、きっと貯蓄性のある保険も含まれているのではないでしょうか。保険は本来、「保障」と「貯蓄性」の二つに分かれます。この貯蓄性の割合が多くないか、一度確認してみてください。

生命保険料は、一般的に収入の5%前後にするのが目安です。ただ、それで必要な保障が揃えられないという場合は7~8%程度でもいいでしょう。相談者さんの場合は12000円~19000円程度が目安です。一般的に、貯蓄がなく必要な保障を得ようとするだけで、このぐらいの金額になってしまうことは多々あります。そうなると、貯蓄性のある保険にまでお金が回らないのが現実なのです。保険の重要性を考えると、いまは特に“必要な保障”にだけ保険の役割を持たせるべきです。

お子さんが生まれたご夫婦の場合、病気になった時の入院費や生活費を補てんしてくれる「医療保障」、夫に万が一のことがあってもお子さんなどの生活を保障できる「死亡保障」を最低限そろえておくと望ましいでしょう。また、公的な制度として、病気になれば高額療養費制度、亡くなってしまった場合は遺族年金がありますから、それらを踏まえて自分やご家族にはどういった保障が必要なのかを考えるとよいですね。

貯蓄が十分にある方ですと「保険に入らなくてもよいですよ」と言えるのですが、相談者さんのようにお若いご夫婦の場合は、貯蓄が十分ではない場合がほとんどです。自分に、または家族に何かがあった場合、どれだけの保障があると良いかを、ご夫婦でしっかり話し合い、それに備えるために保険を利用すると考えていきましょう。

貯蓄の目標は、まずは生活費の7.5ヵ月分

相談者さんご夫婦の今の貯金は50万円ほど。約2ヵ月分の生活費と同等です。第2子を考えると、出産費用だけでなくなってしまう金額ですので、お子さんが増える前に貯金ができる家計に戻しておく必要があります。そして、できるだけ早く生活防衛資金をきちんと確保できる家計にしていくことが大切です。

ご主人はいまは若くて健康ですが、1年後、1ヵ月後、明日のことは保障されていません。保険に入ったとしても、それとは別に、万が一に対応できるための貯蓄を作りましょう。準備しておきたいお金は、「生活するためのお金」と「生活を守るためのお金」です。

生活するためのお金は、イレギュラー支出にも対応できるよう生活費の1.5ヵ月分。生活を守るためのお金は最低限6ヵ月分、合計で7.5ヵ月分です。そのほか、ゆっくりと教育費や自動車の買い替え資金も貯めていくようにしましょう。7.5ヵ月分の貯蓄は、相談者さんの場合は約181万円です。少し遠いと感じるかもしれませんが、コツコツと頑張っていただきたいと思います。

また、児童手当が出ていると思います。これはどうしているでしょうか。生活費のあてにしなくてもよいということでしたら、お子さんのために貯めていくことも教育資金作りの1つの手段です。生まれ月によっても異なりますが、中学3年生の受給終了まで積立て続けると、200万円前後という金額になります。

お子さんが小さいうちに、改善できる部分はしておくと、その後がラクになると思います。将来をしっかりとしたものにするために、いま気が付いたことを頑張っていただけると、良い方向へ向かうと思いますよ。頑張ってください。

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのFPが答える「みんなの家計相談」の過去の記事一覧はこちらから。

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