はじめに

手取りの25%超が貯蓄に、1人目の大学費用も問題なし

支出を抑えた結果、月々の家計の黒字と、貯蓄目的の学資保険の掛け金をあわせた貯蓄割合は、手取り月収の25.3%となっています。フルタイムに近い時間をパートとして働きながら、3歳のお子さんもいらっしゃる中で、よくやっていらっしゃいます。

また、このうち学資保険の掛け金は2.6万円です。この金額を18年間毎月貯めていくとすると、私立大学4年間(文系理系含む)の平均学費550万円をクリアできるので、このままいけば1人目のお子さんの教育費は順調に準備できますね。

【貯蓄】
・月々の黒字:8.3万円
・貯蓄型保険:2.6万円

貯蓄合計:10.9万円

いまの返済ペースでは、借金返済に16年以上かかる!?

学資保険を除いても、毎月8.3万円の貯蓄ができているので、毎年100万円ずつ貯蓄が増えていくペースで貯められています。

ただし、負債320万円が重いですね。このうち、心配なのがご主人の借金250万円です。「借金が発覚した」ということは、奥様に内緒でした借金ということでしょうか。

もし、カードローンやキャッシングなどで借りているとすると、金利は10%前後
るのではないでしょうか。単純計算をすると、250万円×10%=25万円。250万円を1年間借りると、1年間で25万円の利息がかかります。この場合、月々の返済が2.6万円ならば、1年間の返済額は31.2万円。1年に31.2万円返しても、25万円の利息を払うと、6.2万円しか元金が減らないという計算になります。翌年は残金243.8万円に対して、また利息がかかってきます。なかなか返済が終わらないことをおわかりいただけるでしょうか?

いま、イメージしやすいように、とても単純に解説をしました。実際は年に1度ではなく毎月返済していくでしょうし、利息も1日ごとに計算されるので、もう少し早いペースで元金は減っていくとは思います。また、どこで何%の金利で借りているかによっても随分と返済のペースは変わってきます。

私が上記の前提でざっと計算したところ、毎月2万6000円ずつ返し続けても、返済に16年以上かかり、総返済額は500万円を超える結果となりました。「カードローン返済シミュレーション」などのツールをWEBサイト上に設けている会社もありますので、実際どうなのかを早急に確認してください。

内緒で借金をしているくらいなので、詳細についてご主人は話したがらないかもしれませんが、ここは頑張って、借金の明細表を見せてもらい、夫婦で協力して短期に返済を終えましょう。「金利の高いものほど、急いで元金を減らす」のが鉄則です。

貯蓄よりも借金返済を優先して

借金返済を最優先で考えるなら、手元にリスク予備資金として100万円を残して、100万円を一度に繰り上げ返済してください。あとは、毎月8万円ずつの貯蓄をする代わりに、8万円ずつ借金を返済していくといいでしょう。こうすれば2年で完済の目処が立ちます。

そして2年で借金をクリアできたら、またハイペースで貯蓄に集中していきましょう。第1子の教育費は学資保険で準備できているので、借金返済後、毎年100万円ずつの貯蓄ができる家計であれば、第2子の大学の学費程度なら難なく用意できるでしょう。

ただし、心配な点が2つあります。一つ目は、ご主人がもう2度と勝手に借金をしないようにしてほしいということ。また新たな借金をする可能性があるのなら、奥様の努力は水の泡となりますし、将来設計は成り立たなくなるからです。

正社員に転職してから第2子出産という選択も

二つ目は、第2子の妊娠出産です。ご相談者さんは現在パートということですが、いまの勤務先で妊娠した場合、育児休業は取得できますか?

金額から見た感じだと、ご主人の扶養ではなさそうなので、厚生年金や健康保険にも奥様自身で加入していると思いますし、産前産後休暇、育児休業も取得できるのだろうと推察しますが、念のため勤務先に確認しておきましょう。もしも、妊娠して就労が継続できないようだと、手取り月収15万円がそもそもなくなってしまうので、現在の家計が成り立たなくなります。

妊娠を急がないのであれば、年齢的にもお若いので、正社員待遇で就職できる先をいまのうちに探してみるのもアリではないでしょうか。ボーナスや昇給などがある会社に移れれば、より家計に余裕が生まれます。


堅実なご相談者さんのリードのもと、夫婦で足並みをそろえて頑張れば、お子さんをふたり大学まで進学させたいという希望は叶いそうです。金利の考え方を学んだり、将来のライフプランを夫婦で話し合ったりしながら、目標に向かって、上手にお金を扱っていってくださいね。

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのFPが答える「みんなの家計相談」の過去の記事一覧はこちらから。