はじめに
世界経済危機に備えて金投資で賢く資産を守る
今年は東京オリンピックの開催があるので、景気が上向くのではといった期待もある一方でオリンピック後の経済が不安視されていたり、アメリカ大統領選や北朝鮮リスクがあったりと、世界経済が危機に陥る要因もあります。
そこで、資産を手堅く守るために持っておきたいのが「金」です。昔から有事の時には「金」といわれ、資産の避難先として金は注目されています。その理由は、金は「現物資産」だからです。
例えば、株式などは、ペーパー資産といわれ、世界経済が混乱するような出来事が起こり、万が一発行元が破綻してしまった場合には、紙くずになってしまう可能性がありますが、金は、現物資産なので価値がゼロになることはありません。
また、万が一、日本が破綻することがあっても、金は世界中どこにいっても取引できるのもメリット。お金持ちの人は、世界経済が危機になると、金やプラチナなどの実物資産に資産をシフトさせる傾向にあるようです。それだけ、有事のときには「金」が頼りになるということですね。資産を守るためにも、資産の一部を金で持っておくとよいでしょう。
とはいえ、いきなり金投資と言われてもどうやったらよいのかわからない……という人も少なくないでしょう。ひとくちに金投資といっても、金に投資する方法は、(1)ゴールドバー(棒状の地金)(2)地金型金貨(3)金に投資しているETF や投資信託(4)純金積立の4つがあります。
この中でも初心者にオススメなのが、「純金積立」です。純金積立は、純金積立を取り扱っている業者と契約を結び、毎月一定額を積み立てながら金の現物に継続的に投資をしていく仕組みの商品のこと。
純金積立は、「田中貴金属工業」や「三菱マテリアル」などの貴金属商や鉱山会社、「SBI証券」や「楽天証券」などのネット証券などで始めることができます。
なお、田中貴金属工業、三菱マテリアルでは、3,000円からSBI証券、楽天証券では、1,000円から積み立てることができ、毎月指定の口座から自動的に引き落とされます。2018年以降、金の価格は右肩で上がっているので、高値掴みを心配する人も多いのですが、毎月定額を積み立てることで、平均購入単価を下げる効果があり、高値掴みを避ける効果があります。
今回は、節税して手元にお金を残しつつ、投資でお金を増やし、世界経済の危機に対しても対策するというお話しをさせていただきました。1つでもやってみようと思うことがあったら、ぜひ、トライしてみてください。2020年こそ、お金を貯めて、増やしていきましょう。