読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。
今回の相談者は、第一子が中学に進学する一年後に住宅購入を考えているという47歳の共働き主婦。場所は高級住宅地、貯金は潤沢にありますが……。FPの渡邊裕介氏がお答えします。
貯蓄はそれなりにあると思いますが、子ども2人は中学から大学(理系なら大学院)まで、私立を覚悟しているので、この先貯蓄ペースは落ちると思います。
妻の転職回数が多いため退職金等があまり見込めず、職場や業界全体の業績も芳しくなく、定年まで会社が持たない予感がしますが、年齢的にも職種的にも転職がかなり難しい状況です。一方、夫の勤務先はかなり安定していて60歳定年後、65歳まで再雇用で働けます。ですが、収入は定年までに今の7割程度まで落ちると思います。退職金は2500万円ほどではないかと予想しています。
年齢のわりに子どもが小さく、教育費と老後の備えを考えると、どの程度の住宅購入なら可能でしょうか。アドバイスをお願いします。
<相談者プロフィール>
・女性、47歳、既婚(夫:46歳、会社員)
・子ども2人:11歳、6歳
・職業:会社員
・居住形態:借り上げ社宅
・毎月の手取り金額:65万円
(夫:32万円、妻:33万円)
・年間の手取りボーナス額:300万円
(夫:160万円、妻:140万円)
・毎月の世帯の支出目安:50万円
【支出の内訳】
・住居費:6万円
・食費:15万円
・水道光熱費:1.5万円
・教育費:8.5万円
・保険料:1.5万円
・通信費:1.5万円
・車両費:なし
・お小遣い:10万円
・その他:6万円
【資産状況】
・毎月の貯蓄額:15万円
・年間ボーナスからの貯蓄額:220万円
・現在の貯蓄総額:7200万円
・現在の投資総額:なし
・現在の負債総額:なし