はじめに
支出を収入内に収めるためには?
今回のご相談にあたり、相談者さんは家計状況だけではなく、ボーナスの使い道まできちんと書き出すことができています。そのボーナスから毎月の家計の補てんに充てている金額まで把握されているのですから、もう一度支出の見直しをされてみると、削減すべきところが見えてきそうです。
格安スマホへの変更、保険の見直しなど行動はされていても、見直し方が少し甘いようにも見受けられます。スマホ契約を見直すのであればご自身の使い方、つまり通話が多いか、データ通信が多いかなどにより契約の仕方も変えたほうがよいでしょうし、固定電話の必要性やネット環境も現状でよいのかなど、総合的に見直すとさらなる削減につながる場合があります。生命保険も、お子さんがまだ小さい現状から、必要な保障を再度検討してみてもよいでしょう。
また食費や日用品、ほか変動費については、必要なのか、単に欲しくて買っているのかを振り返っていくようにすると、買うべきものの優先順位をつけられるようになってくるはずです。そうすると支出にメリハリがでて、必要なところにはお金をかけ、必要ではないところは支出を抑えながら、お金を残していくやりくりができるようになると思います。これは、クレジットカードの支払いが全部終わったとしても必要なことです。
貯金ゼロから1日も早く脱却を
貯金ゼロという状況は本当にキケンな状況です。今は大丈夫でも、家族が事故にあうかもしれないですし、思いがけない病気になることもあるでしょう。また、ご家族だけではなく、ご夫婦のご両親も、だんだんと健康が心配になるご年齢になることと思います。
いつ、何が起きても不思議はないのです。少しでも早く改善に向けて動きだして欲しいと思います。
下のお子さんはこの春、小学校に入学するのでしょうか。お子さんが小学生の時は俗にいう「貯め期」になります。公立校であれば、必要なのは若干の教材費と給食費程度になり、教育費の負担が減るからです。また、お母さんが自由になる時間が増え、収入を増やしやすいということもあります。
中学生、高校生になると、塾代や友達との交遊費でお金が今よりもかかるようになります。制服や鞄などにもお金がかかるようになりますね。教育費はこれから増えていくのです。貯め期というチャンスを逃さないようにしっかり貯めてください。
毎月しっかり余剰金が出せるようになり、貯金に回せる額が増えたら、一部をiDeCoやつみたてNISAに回して、ご夫婦の老後資金作りを意識してもよいでしょう。まとまったお金は急にはできません。必要額を見据えながら、少しずつコツコツと貯めていっていただきたいと思います。
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