はじめに

老後の不安を払拭するために、20代の今からすべきこと3つ

では、ご相談者が今から何をしていくべきかについて整理していきます。

【1】ライフプランを作成する
ライフスタイルは多様化しています。かつては、親、子、孫という3世代が同居する世帯が多数でしたが、最近では夫婦のみ世帯や単身世帯の割合も増加しています。働き方も柔軟化し、終身雇用や年功序列といった雇用の在り方も変わりつつあります。

ご相談者のように20代前半だと、今後、結婚、子ども、住宅購入、定年など、まだまだ未確定なライフイベントがあり、どう想定するかによって準備の仕方が異なってきます。

まずは、現段階での理想の生活をイメージし、ライフプランの作成によって「見える化」することが重要です。

【2】奨学金の完済を早期にめざす
奨学金の返済は、ボディブローのように家計を圧迫します。独身の時はそこまで負担感がなかったとしても、返済期間が15年だと40歳近くまで返済が必要です。ゆくゆく結婚し、子どもができたりすると、月々2万円の支払いが重くなってきます。

また、将来住宅購入を考えると、奨学金の返済は、住宅ローンの借入れに影響を与えます。住宅ローンの借入れ審査の項目のひとつに「収入に対しての返済比率」があります。奨学金も借金であるため、住宅ローンの返済に奨学金の返済額も含めた返済能力を審査されるので、借入れできる金額が限られてしまうことになるため注意が必要です。

ライフプランに合わせて、計画的に返済をして早期の完済を目指しましょう。

【3】短期・中期・長期に分けた資産形成を行う
ライフプランを作成する際に、現段階での経済的な目標を短期(1年~10年)・中期(10年~20年)・長期(20年~)に分けて、それぞれに合わせた資産形成を行いましょう。

ご相談者の場合は、まだ未確定なイベントが多いので、まずは奨学金の返済を中心に組み立てながら、生活資金やいざというときに備えた資金については元本の保証されている預貯金等で確保し、老後など将来に向けては少額で長期・積立・分散投資による資産形成が効果的です。あまり大きい金額を老後に向けての準備に費やしてしまうと、手元資金が枯渇してしまいますので、バランスを考えた資産形成が必要です。

ご相談者はまだライフプランが固まっていない時期なので、必要以上に将来に焦る必要はありません。老後資金準備ついても、少額でも早期に積み立てを始めると効果的ですが、そこだけに目を向けるのは避けるべきです。

まずは、どのような生活を送りたいかを考え整理し、それに合わせた準備をしていきましょう。考え方や状況も変化していきます。その時々で見直しをしながら、最適な方法を検討していきましょう。

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