はじめに

今一番やってはいけないのは「つみたてNISAをやめること」

株式市場がこんな状態ですから、つみたてNISAで購入している投資信託も、一時的に大きく値下がりしているでしょう。つみたてNISAに取り組んでいる方の中には、値下がりが心配でしかたがない方もいるかもしれません。

だからといって、今つみたてNISAをやめるのは、一番やってはいけないことだと筆者は思います。「つみたてNISAをやめる」とは、積み立てている資産を売ることはもちろん、積み立てを止めたり、積立金額を減らしたりすることを指します。やめてはいけない理由は、いつまでも下がり続ける市場はないからです。

投資の利益や損失には、「含み益・含み損」と「実現益・実現損」があります。含み益・含み損は、持っている商品を売ったとしたら得られる利益・損失のこと。売ったら利益になるなら含み益、損失になるなら含み損といいます。含み益・含み損は、これからの値動き次第で増減します。また、含み益が含み損、含み損が含み益になることもあります。

対する実現益・実現損は、商品を売るなどして実際に出た利益や損失のこと。商品を売ってしまったら、その後でいくら値動きしようとも実現益・実現損は変わりません。

おそらく今、つみたてNISAで含み損を抱えている人がほとんどだと思います。だからといって、「やはり儲からないじゃないか」と、売って実現損にしてしまうと、大きくお金を減らすことになってしまいます。

そうではなく、含み損を抱えながらも、つみたてNISAを利用して淡々と長期・積立・分散投資を続けることが大切です。ドルコスト平均法の効果により、少しずつ平均購入価格は下がっていきますので、値上がりに転じた際に利益を得られやすくなります。

それに元々余裕資金でつみたてNISAを始めている人が多いのではないでしょうか。焦って、つみたてNISAをやめたところで、今そのお金は必要ないはずです。10年後・20年後に必要な金額を貯めるために資産形成をしているという目的に立ち返って、コツコツと続けていきましょう。