はじめに
円高はどこまで進むんでしょうか。4月末に111円台だったドル円は、わずか数日で105円台まで急落しました。1月には121円を付けていたのに、この円高っぷりは、スーパーで売っている牛乳が158円から198円になっていたのと同じくらいショッキングな出来事です。別に円高だからじゃなく例えて言ってるだけです(笑)。
日銀が追加緩和を見送ったからだとか、ゴールデンウィークの休みをついてヘッジファンドが円高を仕掛けただとかいろいろ言われていますが、足元では、麻生大臣の口先介入で円高は一服しています。
さらなる円高というのはなさそうですが、勝手に僕の予想を言わせていただくと、短期ではまだ円高傾向を抜けたとは言い切れないですが、日米の金融政策を考えると長期ではやはり円安傾向なのかな、なんて思っています。でも、この予想、どうせ当たりません。それでは……ザ・フライ井村のLet'sカブトク!
シナリオはいくつもあり!予想は困難を極める
去年まで続いていた円安は、日米の金融政策の違いによって生まれていたところが大きいと思います。アメリカは利上げというドルを高める政策で、逆に日本は金融緩和で円を弱くする政策を取っていたので円安ドル高という環境になっていました。
それが景気回復に遅れがでるのではないかとアメリカは利上げをためらい、さらに、これ以上何もできないのではないかという日銀限界説がささやかれ、円高方向に巻き戻されたような形になっています。
大事なのは今後どうなるかですが、アメリカの景気が想定以上に回復していたら利上げが実施され、また円安になるでしょうが、逆に景気が冷え込んでいくならば利上げは見送られるかもしれません。まぁ要するに、どうなるか分かりませんということです!
これ一つとっても、予想はすごく難しく、他にも日本や中国、EUのこと。それぞれの政治や世論によっても空気は全然違ってくるので、為替の予想はさらに入り組んできます。