はじめに

付き合いが広がるほど情報も増える

――証券会社の担当者とは積極的に付き合う方ですか。

そうですね。IPO獲得を狙うにしても、まずは担当者の支店にどれくらいの株数の配分があるか、担当者がどれくらい裁量やら株数を持っているかを知ることが重要です。店舗によって優先的にIPOを出す投資家の基準や条件があるため、そこを担当者との会話で探っていくのは大事だと思います。話をしたり一緒に飲んだりしていると、自分が獲得できるチャンスがどれくらいかわかってくるものです。資産が少ない人が預け資産5億円以上の人を中心にIPOを配る店舗で待っていても、もらえる可能性は限りなくゼロに近いわけですから。

また、担当者自身が振り分ける分もありますので、そこは前述したような恩を売る方法が使えると思います。担当者も人間ですから、手持ちのIPOを誰かに配るなら、預け額が大きいお金持ちと美男美女の次くらいに、ご飯やお酒をご馳走してくれる人が思い浮かべるのではないかなと思います。飲みに付き合うお金が厳しくても、例えば、口座を開く知人を紹介したり、週末などに行う証券会社のセミナーに参加するといったことも結果的に恩を売ることにつながると思います。

――担当者との付き合いでIPOを狙う手法で失敗はありますか。

損益面での失敗はほとんどありませんが、付き合い方という点での失敗はあります。昔の話ですが、独身時代に自分のタイプな担当の女性がいて食事に誘ったことがありました。IPOを融通してもらうためというよりも、その女性がタイプだったので一緒に食事をしたいと思ったわけです。男性の担当者は同性ということもあり誘いやすいのですが女性の場合は変に怪しまれても困るので「いつもお世話になっているお礼で」とか「今後の資産運用の相談で」といった口実を作って誘い、OKをもらいました。ところが、当日に店で待っていると、その女性だけでなく上司の男性もついてきてしまったんです。楽しくデートするつもりが大量の投資信託のパンフを見せられてしまい、ひたすら勧誘の話で、あれは散々でした(笑)。

――下心が裏目に出てしまった(笑)。

いろんな期待はありますが、単純に証券会社の人と一緒に飲んだり話をするのが楽しいんです。今のように地合いが悪い時は、儲かっている人がどのような銘柄やら金額を稼いでいるかなどは聞いてみたいですし、実益という点でも、例えば証券会社で自動車関連の投資信託を作ったというような話があれば、投資信託の買いを見越して関連銘柄を先に調べておくこともできますよね。

投資家同士の付き合いも同じです。ここ(※取材場所となった新宿にある卓球バー「RED T TOKYO」)に出資したのも、株や投資が好きな人が集まれる場を作りたいという思いがありました。株は国内だけでも3000銘柄以上ありますので、自力で全て調べるのは困難です。仲間が集まって話すことで情報共有できますし、人それぞれのスタイルや勝ち方がありますので、今みたいな厳しい相場の時はとくに、投資法やパフォーマンスについて聞くことが勉強になり、刺激にもなりますよね。

(次回はコロナショックの立ち回り方に迫ります)

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