はじめに

キャピタルゲインを狙うのであれば、短期売買がよい

現状から言えることは、コロナ問題がいつまで続くかで投資の仕方も変えていく必要があることです。筆者は、半年から1年は覚悟しておくべきと考えます。日経平均株価はある程度戻す可能性はあるものの、ここからすぐに上昇傾向に入るとは言い難いです。

そのため、キャピタルゲインは短期売買、優待や配当取りは中長期投資、と分けてはいかがでしょうか。銘柄を分けて考えていくのです。例えば、配当利回りが高い、優待が魅力的といった株式であれば中長期投資でもよいと思います。一方、新興株など値動きが激しい株式はその日だけとか、数日~数週間などの短期売買がよいと思います。このように使い分けができるのであれば、株式投資をやめることはないと思います。

気長に待てるかどうかが明暗を分ける

10年単位で見た場合に、どうしても危機や不景気はやってきます。銘柄選びにより変わるものの、そのときに割安な株式を購入し信じて持ち続けた方はその後ハッピーな状況が待っています。金融危機の時もそうでした。あの時も割安な株式はゴロゴロ転がっていました。投資初心者が売りたいと思ったときほど実は底だったりします。貯蓄もある程度あり、公務員という安定した職業であるというメリットを活かして、負けずに株式投資も継続されてはいかがでしょう。その際に、今お持ちの株式を追加購入する、新たに違う株式を買ってみる。いずれかもしくは両方とも実行しつつ、投資信託も継続して購入していかれるとよいと思います。

なかなか利益が出ない。買った銘柄は下がり、買わなかった銘柄は上がる。よくあることです。これも最終的には経験がものを言います。気長に待てるかどうか、将来をどう捉えることができるかで見方は変わります。投資の神様、ウォーレン・バフェットなどの本を読破し、中長期投資の考え方を再度確認されるのもよいと思います。

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのFPが答える「みんなの家計相談」の過去の記事一覧はこちらから。

この記事の感想を教えてください。