イタリアの「段階的解除」今後1ヵ月の動向

「段階的解除」とは、具体的にどのような措置が行われているのでしょうか。一例として、イタリアの5月4日以降の制限事項を見てみましょう。

5月4日以降
・同居していない親族への面会を許可(1メートルの距離を保ちマスク着用が条件)
・公園や公共庭園へのアクセス、屋外でのスポーツを許可
・製造業、建設業、卸売業などの活動再開を許可
・15人までの葬列への参加を許可
・州を越えた移動は必要な理由がない限り禁止

5月18日以降(予定)
・店舗(生活必需品以外)の営業を再開

6月1日以降(予定)
・レストラン、バール、美容院などの営業を再開

公園も利用可能になったが、遊具の使用を禁止されるなど制限が残る公園も利用可能になったが、遊具の使用を禁止されるなど制限が残る

3月10日に始まった外出禁止措置はそのまま継続されていますが、これまで外出が必要な状況として認められていた「仕事」「医療」「食料品の調達」などに加え、「親族への面会」や「屋外での運動」が許可されるようになりました。

また、これまで活動停止措置が取られていた一部の製造業や建設業などにも営業再開の許可が出ており、4日には通勤再開となった人々の姿がニュースになりました。イタリア政府は、さらに5月18日、6月1日と段階的に制限を解除し、1ヵ月かけてショップやレストラン、バールなどの営業を再開していく方針です。

この「段階的解除」はこれまでの規制をわずかに緩和するものであり、イタリア人が大好きなピクニックや、家族以外の人々が野外で集まったりする行為は引き続き規制の対象となっています。

ただ、わずかでも規制が緩和されたこと、また2ヵ月ぶりに堂々と外出できる理由を得たことで市中にはどっと人々があふれ出しているのが現状です。ミラノでは市長がSNSを通して、引き続き市民に警戒を呼びかける事態になっています。

また、州を越えて移動することは仕事上の理由や緊急の必要性がない限り禁止されており、学校の再開時期はまだ明らかになっていません。第二フェーズに突入しても生活にはまだまだ多くの制限があり、これらの解除は6月1日以降の状況を見て判断されることになっています。