はじめに
収入を合算してローンを組むメリット&デメリット
どの方にもお伝えしているのが、相続する土地や建物などの有無です。もし、ある場合には、その分の取得費用を抑えられますので、受け継いだものをベースにマイホームを取得するという考えもあると思います。
では、一からマイホームを購入する場合を考えてみたいと思います。
自営業で収入が不安定とのことですが、住宅ローンを利用する場合、妻である奥さまの収入も合算することもできますので、会社員であることはメリットとなります。また、主たる債務者はあくまでも相談者さまのみですので、購入時にかかる各手数料は1人分で済むのもメリットになります。
一方、デメリットとなるのが、奥さまが連帯保証人になりますが、住宅ローン控除は受けられないということです。そして、団体信用生命保険には主債務者である相談者さましか加入できないため、連帯保証人の奥さまに万一のことがあっても、そのままの金額を返済し続けなければならないということです。
もちろん、収入を合算しないという方法もありますが、その分、住宅ローンの審査が厳しくなる可能性も出てきます。
オリンピック開催後は住宅購入価格が下がる?
オリンピック開催後は、いずれの国で開催されても、開催前には物件価格は上昇し、開催後には物件価格が下がるというのが定説でした。恐らく、規模に違いはあると思いますが、物件価格は下がると思われます。
ただし、今の問題点は、オリンピックよりもコロナ禍の動向です。日本経済はもちろんのこと、世界中の経済を逼迫しています。経済活動が行われない今、物件は売れにくくなっていますので、物件価格は下がることが予想できます。ある意味、買い手にとっては、選びやすくなっていくのではないでしょうか?
とはいえ、この現象は、中古物件に傾向が強く表れると思われます。その理由としては、建築資材が入手できず、新築物件が造りにくくなっているためです。
購入するべきか? その場合のタイミングはいつ?
子どものことや、奥さまの働き方などを総合して、購入するかを考えて欲しいと思います。住宅ローンを組む場合、頭金を用意するほうが返済する際には楽になります。もちろん、頭金がなくても住宅ローンを組むことも可能ですが、その場合は、金利が高くなることもありますので、注意して下さい。
ひとつ言えることは、コロナ禍で収入に影響がないのであれば、自分たちのタイミングで購入しても良いと思います。ただし、収入に不安があるのなら、購入は先送りするべきです。
保険を見直し、投資にシフトしていきたい
相談者さまがおっしゃる通り、貯蓄型の保険がメインとなっており、家計に占める割合も大きくなっています。現在、加入している保険の種類にもよりますが、保障を見直して、保険に払っているお金を投資に回す方が良いでしょう。ただし、保険は転換(保険を下取りして、新たな保険に加入すること)してしまうと利回りが悪くなります。解約する、払い済みにするなど、さまざまな方法を考えて、できるだけ損失の少ない方法を選んで下さい。
投資といっても、種類は豊富です。勉強しながら、少しずつチャレンジしてみて下さい。
最後に、マイホームは必ずしも購入しなければならない訳ではありません。無理して購入しても、後の生活に影響することが考えられます。幸せの基準は人それぞれです。優先するべきことは何かを考えて、次のアクションを決めて欲しいと思います。