はじめに
20代男性の4割強が、中学生時代に家の買い物を手伝った経験ありと回答
一方、男性についてみると経験者の割合はどの年代でも女性より低く、年配者ではどの時期に関しても1~2割弱にとどまっています。しかしながら、小学生の頃や中学生の頃に関しては年代が若いほど経験者の割合がおおむね高く、20代男性では前者が6割強、後者が4割強を占めます。
20代男性の4割超が中学生の頃に家族と一緒に食料品の買い物をした経験があるというのは、自身の思春期と比べ少し高い割合だと感じるミドル世代もいるかもしれません。実際、40~50歳代のミドル世代ではこのような経験をもつ人の割合が2~3割弱にとどまっています。
「買い物」の場、「同行する人」の変化
残念ながら、今回公表された資料からは、どのような特性をもつ若い世代にこうした経験をもつ人が多くみられるのかを知ることはできません。しかしながら、ミドル世代が過ごした子ども時代に比べ、これらの若い男女には思春期以降も家の食料品の買い物に同行して家の買い物を手伝った経験をもつ人が年配世代より増えている可能性があるようです。
年配世代やミドル世代が過ごした時代とは社会環境が大きく変わっているなかで、「家族と一緒に食料品の買い物をした」という設問で回答者が想起する買い物の場や、同行する家族のイメージにも世代による違いがあるのかもしれません。
新型コロナウイルスの影響で、最近では買い物のための外出の頻度や買い物の方法、食料品の販売・提供の仕方等が多様な観点から注目されることが増えています。
若い世代とその家族は常に、年配世代が過ごしてきた時代とは異なる新たな時代を生きています。今後は「買い物をする」という行動や誰かと「一緒に買い物をする」ことのイメージにも、さらなる変化が生じるかもしれません。