はじめに
多様化する保育園
保育園のための用地確保が難しい昨今は、小規模保育所の開設が進んでいます。
マンションの一室で園庭がなかったり、2歳児までが対象だったりと制約があることも多いですが、その分、人気が集中しにくく狙い目でもあります。また小規模ゆえに先生の目が届きやすく、家庭に近い環境で保育を受けられるというメリットもあります。
東京都の場合は無認可保育園のなかに「認証保育所」という東京都の独自基準を満たした保育園も存在します。
認証保育所は補助金が支給されて認可保育園と同等の保育料で済む場合もあり、独自の保育サービス(リトミックや英語、体操など)が充実していることも多いです。こちらも2歳児までの小規模な園では園庭がないなどの制約もありますが、公立園とは異なった特色あるサービスが受けられるという利点があります。
どちらの場合も、3歳から新たに保育園を探すことになりますが、小規模保育園や認証保育園に通っていた人には優先して受け入れ先を探してくれる自治体も多く、3歳からは預かり保育の充実している幼稚園に預けるという選択肢もあります。
保育サービスも充実
保育園に子供を通わせている親の悩みのひとつとして、「子供を習い事に通わせる時間がない」という声も聞きますが、これを解消するサービスも充実してきています。
余分な授業料を払うことなく、正規の預かり時間内で英語やリトミック、体操教室などを行ってくれる保育園、幼稚園が近年増えています。
外部講師を呼んで園内で習い事をしたり、送迎つきのスイミングスクールと提携したりする私立の保育園、幼稚園もあります。こうした園を経由した習い事は、個別に通うよりも安く済むところが多く、園に預ければそのまま習い事へ向かってくれるため送迎が不要となり、親はその間、働くことができます。習い事の費用を抑えられて、収入も増えるとなれば一石二鳥です。
収入やキャリアが不安だから、と出産を先延ばしにする女性は多いですが、何歳で出産してもキャリアの中断は気になるものです。
早い段階で出産して、その後、仕事に邁進するというのもひとつの手かも知れません。まずは今、使えるサービスを知って、どんどん活用していただきたいと思います。