はじめに

ギリギリの生活の中で家計を強くするには

ご相談者さんの家計は、手取り月収が18.2万円。その使い道をグラフ化するとこのようになります。

図

家計に占める固定費が、約62%と大きな割合を占めていることに気がつきますね。月収18.2万円のうち、住居費、教育費、保険料、通信費といった固定費が11.2万円となっています。それに対して、自由に使える変動費は5.7万円で約31%。食費を月1万円に抑えているように、とても節約に努めていてこれ以上節約できる余地は無さそうです。

固定比率を低くして、貯蓄に回せる金額を増やしましょう。そうして浮いた現金を蓄えることで、家計を強くすることができます。

固定費の中で気になったのが、保険料の1.8万円です。大学生が2人ということで、学資保険の積立はないと考えると、1.8万円の中身が気になります。41歳で世帯主が一人、お子さんの年齢からしてもそれほど大きな死亡保障は必要ないはずです。共済やネット生保などでしたら、医療保障と死亡保障あわせて、月額4000円以内で備えられます。保障が過大になっていないか確認してください。

もしも保険料が高額な理由が、終身保険や個人年金などの貯蓄性の保険に入っているということでしたら、お金が必要になった時には解約返戻金を担保に契約者貸付が利用できます。急いで解約する必要はないでしょう。

お子さんの自立まであと4年間。ご相談者さんはその時でもまだ45歳ですから、そこから老後資金等は貯められます。4年間をあまり大きなリスクを背負わずに、無事に過ごせることを第一に考えてください。

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