はじめに

相談者にこれから必要になってくる費用は?

毎月カツカツの生活をしている状況で、自動車を購入されたということは、これから自動車ローンが2万6000円発生することに加えて、ガソリン代、自動車保険、車検、自動車税、重量税、外出時のパーキング代や高速代、メンテナンス費用が発生します。さらに、2万3000円の奨学金と、お子さんが1歳ですので、これから教育費がかかるようになってきます。お子さんの進路をどのようにしていきたいと考えているかにもよりますが、大学まで入れると1000万円ほど教育費はかかってきます。

住宅は戸建ての持ち家とのことですが、住宅ローンは残っていないでしょうか? 相続された家かローンを完済している場合も、固定資産税はいくらでしょうか? また築年数によっても変わりますが、今後、修繕費がどのくらいかかってくるか考える必要があります。そして、その先の老後資金の問題になります。

ボーナスは140万円とのことですが、不況下では出なくなる可能性もあるのではないでしょうか? そうすると、今まで以上にものすごくカツカツの家計になると思います。

繰り上げ返済よりも前に相談者がやるべきこと

相談者さまがまず真剣に考えるべきことは、「繰り上げ返済をすべきかどうか」ではなく、上記のことなのです。まずは家計の把握をしてください。次に、将来の費用をシミュレーションしましょう。その上で、高額な買い物をする際の算段を立てるべきなのです。

家計の把握をすることで「現状」の収入と支出がわかります。そして、今後のライフプランをしっかりと立てることで「未来」の見通しがわかるで、そうすると、「いくら現金で持つべきか」、「現金よりも借り入れの返済を早めるべきか」などの選択が正しくとれるようになります。闇雲に返済を優先させて、現金が底をつき、より高い金利でないと借りられないとなると大変なので注意いただければと思います。