はじめに

教育資金を3人分確保しても老後不安は無い?

高校までは公立に進学して日々の家計から教育費をねん出していくと考えると、子どもの教育費としてまとまったお金を準備しておきたいのは大学資金のみということになります。
仮に大学資金用に500万円ずつ確保しておくとすると、3人分で1500万円となります。
今後の貯蓄額(1)と現在の貯蓄残高(2)の合計から、子どもたちの大学資金(3)を差し引くと、60歳時点の貯蓄残高が計算できます。

年間貯蓄額:5万円×12ヵ月=60万円
60歳までの貯蓄額:60万円×22年=1320万円……(1)
現在の貯蓄残高:2800万円……(2)
子どもの大学資金:500万円×3人=1500万円……(3)
(1)1320万円+(2)2800万円-(3)1500万円=2620万円

以上の計算から、60歳時点で2620万円が残せることがわかりました。企業からの退職金がある場合には、さらにその分を老後資金として加算できることになりますし、各年のボーナスからも貯蓄ができていれば、その分も老後資金として加算できることになるでしょう。

老後資金を確保できる目処がたったら、余剰資金の一部を回すことで、中学や高校での私立進学や留学費用などに、より多くの教育資金を費やすことを再検討できるでしょう。

老後資金と教育資金を運用するコツは?

ご相談者さんの場合、すでにある2800万円の貯蓄の活用が大きなポイントとなります。もしもまだ預貯金等でおいている場合には、ご夫婦でNISA口座を活用して資産運用を始めましょう。年間120万円×5年間×2名=1200万円を非課税で運用できます。

ジュニアNISA口座も廃止は決まりましたが、今からでも始められます。年間80万円を2023年まで投資できるので、80万円×4年間=320万円ずつ、お子さんの大学資金を非課税で運用できます。ジュニアNISAはお子さんが18歳になるまで払い出し制限がありましたが、制度改正により2024年以降は払い出し制限がなくなります。18歳まで非課税で運用を続けることもできますし、途中で払い出しもできるようになるため、従来よりも利用しやすくなります。

投資の基本は大きく下がった時にまとめて解約しないこと。万が一、大学の入学時に、大きく値下がりしていたら、その時は預貯金等から学費を払っておき、相場の回復を待って2年生以降の学費としてジュニアNISAを活用するなど工夫をすればいいでしょう。

「分散投資」と「下がった時にまとめて解約しない」ことを心がけながら、NISAやジュニアNISA口座を使って、教育資金と老後資金を運用していきましょう。

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