はじめに

為替の投機的な値上がりは一時的

もちろん、為替レートはその時々の需給によって大きく値上がりすることがあります。なんだかよく分からないけれども、ある日突然、外国為替市場に参加している投資家の大部分が、「トルコ・リラに投資したい!!」と思ってトルコ・リラ買いをガンガン進めれば、理論的にはインフレの分だけ安くなるはずの通貨であったとしても、値上がりするケースはあります。

しかし、その動きはあくまでも投機的なものです。そして、投機的に買われた通貨は、たとえ値上がりしたとしても、値上がり益を確保するためにどこかで売らなければなりませんから、それ以上の買い手がいなくなった時点で売りが出始め、最終的には元の水準に戻ります。

結局、長期的に見るとインフレ率の高い国の通貨は、米国や日本のようにインフレ率が極めて低い国の通貨に対して、弱くならざるを得ないのです。したがって、表面的な高金利に誘われて高金利通貨の金融商品に投資しても、最終的に円ベースで得られるリターンは、それを販売しているインターネット証券会社がホームページで紹介しているほどには高くなく、大概は「期待外れ」で終わると考えた方がよいのです。