はじめに
夫婦で家計を共有し、支出の優先順位を決めておこう
夫婦別々に収入を管理していたのなら、互いの支出状況を知らないというご夫婦は多いものですし、ご家庭全体としての支出もわからないというケースも多いものです。
相談者さんの場合は上記の家計表のような支出状況でしたが、以前はこのような金額になっているとご想像されていたでしょうか。各人で使っている食費は、2人家族としては高い方といえるでしょうし、共働きで家にいる時間が短い割に水道光熱費も高めだといえます。お二人の支出を合わせると、メタボ化している費目がいくつかあります。このようなところを改めていきたいものです。
支出の削減はむやみにしても長続きしません。まずはご夫婦で大切にしたい支出を明らかにして、それ以外から削減を試みていくと良いでしょう。大切にしたい度合いの高い支出から優先して予算し、順位の低いものは支出の頻度を下げる、思い切ってカットするなど調整していくと、生きがいや楽しみを残したスマートな暮らしができます。
支出1つずつに「必要かな」という問いかけをし、迷うものから削減可能か、自分たちにとっての価値はどのくらいあるのかなど、検討していくと優先度が見えてくると思います。
固定費削減は生活を変えずに支出を下げられる可能性あり
必要な支出かどうかを検討するときには、ぜひ、固定費にも目を向けてみましょう。固定費は仕方がない、変えられない支出と思いがちですが、契約内容を見直すことで、使い方はそのままで金額を下げられたり、少し手間をかければ支払額を減らすことができる場合があります。
通信費の大部分はスマートフォンの利用料だと思いますが、これも通話が多いのか、メールやデータ通信が多いのか等により契約の仕方や通信業者の選び方を検討できます。契約次第では今よりも支出を半減以下にできる可能性もありますから、見直しはぜひするべきです。