はじめに

大切なのは、誰が管理するかではなく情報共有できるかどうか

これまでに挙げた4つの方法のうち、おそらく最もお金が貯まるのは【パターン2】だと思います。

家計管理者として、夫婦どちらか、自分の支出に関してもシビアで、きっちりタイプが担当。さらに、夫婦間で、住宅購入やマイカー購入、子どもの教育資金など、貯蓄目的と目標金額等のゴールが明確なら、収入が低くても、確実に貯蓄していく可能性が高いはずです。子どもができたら妻は離職する可能性が大なら、子どもが生まれるまでに貯め時を外さない、この方法がお勧めです。自分の支出は甘くなりがちなので、半年ごとに家計管理者を交代するというのも一手。

そして、【パターン1】は、子どもを作る予定がなく、それぞれが、ある程度の金融資産をお持ちのディンクスカップルなら、この方法でも問題ないでしょう。

忙しいのでできるだけ手間暇を省きたい。双方が家計管理は苦手ではなく、自分で把握・管理したい派。さらに、お互いの懐具合を知られても気にしない派なら【パターン3】の方法を。

【パターン4】は、家計管理や将来の貯蓄も確実にしておきたいけれども、プライバシーは遵守したい。そんなこれからのカップル向きかもしれません。

いずれにせよ、重要なことは。誰が管理しているかということよりも、お互いの収入や支出、資産の状況について、きちんと情報共有しているかどうかです。

ライフステージによって管理パターンと管理者を変えるのも手

ちなみに、結婚20年超の筆者の場合、子どもが生まれるまでは、【パターン1】で徹底的にお金を貯め、マイホームはキャッシュで購入。子どもの教育資金も海外の大学への進学も視野に入れて、生まれた時点で最も有利な金融商品を活用し、十二分に準備を済ませました。仮に、教育資金として使わなければ、老後資金にスライドさせる予定です。

そして、子どもが保育園に上がる頃に、老親の介護のため、夫と別居し、子どもとともに実家に一時移住することなり、家計管理は夫にバトンタッチ。家計管理は【パターン3】に移行して現在に至っています。

その頃には、お互いの金銭感覚は把握できており、ムダ使いは一切しないであろう信頼関係ができている前提です。すでに40代で、残りの貯蓄目的は「老後資金」のみという気楽さも相まって、基本的な生活費は夫が負担。それを超える部分や一時的な費用は私が負担し、それ以上なら、適宜話し合って決めるという感じです。

このように、家計管理の方法に「正解」はありません。その時々で、夫婦で良く話し合い柔軟に「最適解」を出していくのがベストではないかと考えています。

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