はじめに

資産の預け先や運用はどうする?

コツコツ積み立てられた預金について、運用を考えていらっしゃるとのこと。まずは前述のとおり、つみたてNISAなど非課税投資に充当するのがよいでしょう。一般的には、必要予備資金として、生活費の1年間分(約200万円)を普通預金に残せば、大きな支出に充てたり、運用にまわすなどして良いと言われています。しかしお身体が弱いとのこと、収入の増減も今後読めないかも知れません。穏やかな気持ちを保てない可能性がある運用(株式投資や不動産投資)に資産を多く充てるのは、私はおすすめできません。守りながら増やせるように、たとえば金利が良いネット銀行の定期預金を利用したり、個人向け国債の変動10年に預けるのが良いと考えます。

マイホームの購入は焦りは禁物

マイホームの購入についても、これから生活を大きく変えようとされている今はおすすめいたしません。生活が落ち着かれてから、じっくり検討するのが良いですね。物件相場にもよりますが、たとえばこのまま資産形成をコツコツ続け、60歳手前などでローンを組まずに購入するのも一手です。ただし、大きな買い物です。マイホームを持つ必要性や、本当に持ちたいのかを、じっくり考えてくださいね。

将来への備えと、今の人生は同じくらい大切です。備えすぎて今使えるお金が減りすぎないようにしましょう。お一人で生活をする予定とのこと、目の前の現金が少ないととても不安になるでしょう。十分に資産形成されてきていますから、どうぞ今の生活も大切にして、ぜひ今後の生活を楽しんで欲しいなと思います。

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