はじめに

「2ちゃんねる」など、日本のインターネット文化黎明期をリードしてきた「ひろゆき」さん。「投資で一発狙いたい」という人に、ある節税制度の名前を聞くと、「知らない」と答える人もいるという。「国が税的に“おいしい制度”を用意しているのに、その存在すら知らないなら、投資なんてしないほうがいい」と「ひろゆき」さんが語る、その制度とは何か? 前回に続き、彼の「お金」や「成功」の哲学を、著書『1%の努力』(ダイヤモンド社)から一部抜粋して紹介します。

<撮影:榊智朗>


ダラダラした日々が続いて、何が悪い?

一見サボっているように見えて、ぶらぶら歩いていると、思いもよらなかったデカいエサを発見するという「働かないアリ」に必要な素質は2つある。

それは、「ダラダラすることに罪悪感がない」と「自分の興味のあることに没頭できる」ということだ。

ダラダラすることは、大事な要素だ。その理由は、社会的な背景にもある。みんな生きている限り、人も社会も成長していくと思い込んでいる。人生が右肩上がりになっていくと考える「成長バイアス」が誰しも植えつけられている。

僕より上の世代は成長バイアスから抜けられないだろうから仕方がないとして、25歳以下の人は、その感覚が少なくなっていると感じる。おそらく、就職して何年かしたら給料がそんなに増えないことに気づくし、先輩の給料を見て先の人生を想像したりするからだろう。

ずっとダラダラした日々が続いていく。
そういう前提で生きていれば、努力が報われなくても生きていける。

ビジネスの話を考えると、アメリカと中国の企業がどう動くかを視野に入れておか
ないといけなくなってきた。彼らが大きな産業を壊していく流れには逆らえないので、少しでも生き残れそうな業界や職種を選ぶようになる。

世界中から頭脳が集まってきて高い給料を払うことのできるアメリカ。自分たちの利益のためなら、法律も変えるし、人件費も圧倒的な安さを誇る中国。この2つの国が攻めてこない部分を探りあてないといけない。

たとえば、日本の「発泡酒」は世界にとってはムダなものだ。発泡酒は日本独自の酒税の基準に合わせて造られている。麦の比率などで税金が安くなるからだ。そのルールが生んだ、おいしくないお酒である。内向きに造られていて、「世界に向けておいしいビールを造る」というルールとは無縁のところにある。

日本市場では発泡酒や第三のビールで成功するメリットは大きい。海外をまったく知らなくても、日本の文化圏の中で、微妙な差を嗅ぎ取ってマーケティングセンスを発揮して暮らす道だ。この先30~40年は暮らせるだろう。