はじめに

住宅ローンの繰り上げ返済が計画通りにいくかは教育費次第

住宅ローン30年の返済を、妻の定年までに繰り上げ返済しながら頑張るという計画を立てているのは素晴らしいです。ただ、10年後の300万円は可能だとしても、20年後の300万円が可能なのかどうかという点を考えておくべきです。20年後は、ちょうどお子様の大学時代に重なります。教育費に関しては、ジュニアNISAなどで対応するということですが、80万円の投資額を最大に活用して4年満期で320万円ということでしょうか。

国公立大学4年間では十分な大学の学費となりますが、私立であれば、文系理系のどちらでも4年分の学費に不足します。また、下記の表を参照してください。今後、子どもがどの進路を選ぶかによって、今の教育費の4万円ではすみませんし、この中には、塾代、習い事代、受験料などの学校以外の費用は含まれていません。今後の教育費のためにしていただきたいのは、子どもの進路をご夫婦ですりあわせておくことです。中学受験をするのか、それとも高校受験をするのかによっては、かかる教育費が全く違ってきます。

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学資保険を活用する手も

大学進学時には、「奨学金を借りればいい」と楽観的に考えるのは禁物です。ご夫婦共働きで、給付型奨学金の対象にならないことを考えると、親ができるだけ、教育費を準備しておく必要が出てくるでしょう。まだお子様が小さいので、学資保険などの子ども保険に加入するという選択肢もあります。中学受験を考えているのであれば、小学生の間に払い済みになるものや、高校受験を考えているのであれば15歳、など、多様な保険商品を選ぶことができます。

「学資保険はあまり得な商品でない」という声もありますが、決まった時期に決まった金額が準備できるという点では優秀な商品といえます。児童手当をそのまま口座に入れておくということが続いているのであれば、検討してみてください。

NISAで教育資金を準備する場合は気をつける点も

NISAで教育資金を準備することは悪いことではありませんが、教育費は時期をずらすことができない費用です。受験時など、必要があり引き出すときに、損をしていても支出するのか、それとも他の貯蓄でまかなうのか、などは夫婦で話し合っておきたいものです。