はじめに
黒いカードを持ちたいとは思わない
私自身、貯金額は同世代では多い方だと思います。だからこそ2020年8月31日をもってセミリタイアをすることができたのですが、仕事を辞めたいのであれば、お金を貯めるに限る。そのためのもっとも簡単な手段は「固定費を減らす」こととなります。
天井が高いが故に同じ広さでも4万円高い部屋やら、都内を週末だけ運転するだけでパワーが不要なのに3000ccの高級外車を買った――こんなことを「無駄」と私は考えるからさっさとセミリタイアできたのだと思います。そして、これからの人生、一切「これはこれは、黒いカードのお客様ですね。お待ちしていました」なんて恭しく扱ってもらいたい気持ちはありません。
あくまでも、仲のいい人とそこそこ楽しめればいいだけですし、黒いカードを出した瞬間に「おぉーっ!」と言われる人生を送りたいわけではない。しかし、最近はカード業界の「色」のデフレ化が進んでいるだけに、むしろ黒いカードを持っていたりしたら「実はたいしたことがないのに見栄を張っている恥ずかしい人wwww」なんて思われてしまうリスクもありますので、本当に年会費が高く、ステイタスがある黒いカードを持つことをお勧めします。まぁ、「黒いカードであっても、マジものの黒いカードかどうかは判断しなくてはならない」という理解が広がってしまっているからこそ、最近は「黒よりもすごい純金カード」なんかも出てきてしまっているわけですが。
そうでない方は、私のようにもっとも安いカードを持ち「この人、お金そこそこ持っているけど自然体なんだな」と思わせた方がいろいろと得すると思います。最近、むしろ「えっ? 僕だってゴールドなのに中川さん、紺色なんですか?」と若者から驚かれることも出てきました。
見栄を張らない人生、ラクですよ、本当に。