はじめに

(4)資産運用をどうしていくか

現金貯蓄が1,600万円ほどあり、当面大きな支出の予定がなければ6カ月分から1年分の生活費を「生活防衛費」として分けて貯蓄し、それ以外はインデックス投資信託などを活用した資産運用にまわし増やしていく手もあります。

ただし、いきなり、大金を投資にまわすと、自分の資産が増えたり減ったりすることに慣れず怖くなって投資をやめてしまう方もいます。まずは、貯蓄にまわしている15万円の中から、一部を積立投資にまわしてみるのはいかがでしょうか?60歳までとすると21年間運用することができます。

投資をはじめるなら、税制優遇制度がある、つみたてNISAやiDeCoが有利になります。どちらも、運用して増えた分に20.315%の運用益がかからないので、増えたときに有利です。つみたてNISAは年間40万円まで運用にまわせます(毎月均等額にすると毎月3万3,333円)。

また、お勤めの会社に「企業型確定拠出年金」の制度があるか確認いただければと思います。仮に、勤め先では確定拠出年金の制度が無く、個人で確定拠出年金を行う場合は、個人型確定拠出年金iDeCoを活用されると良いでしょう。こちらは毎月2.3万円まで投資に回すことができますし、掛け金が所得控除の対象になるので、年末調整や確定申告で税金が戻ってきます。

投資は10年以上の長期で運用すれば元本割れのリスクが減る

仮に、つみたてNISA3万3333円とiDeCo2.3万円を投資にまわして、期待値3%の複利で運用することができれば、21年間の運用で、元本1419万円が1974万円に増える可能性もあります。もし5%の期待値で運用することができれば、2503万円まで増える可能性もあります。投資は、10年以上の長期で運用できれば元本割れのリスクがすくなくなりますので、当面使う予定がない余剰資金があれば、貯金で寝かせておくのではなく、お金に働いてもらうという手段も覚えられると良いと思います。投資に慣れてきたら、現在の現金貯蓄の中から投資にスライドしてもよいかもしれません。

将来のことは誰にもわかりませんし、先程の資産推移のシミュレーションも条件が変われば内容も変わっていきます。もちろんご結婚や色々なライフイベントがあるかもしれません。

何があるかわからないから人生は楽しくもあり、不安でもあると思います。ですが、自分の支出把握で「自分のことをしっかりと理解すること」、「将来の計画をたて準備すること」、「お金について学び実践していくこと」ができるとお金の不安が小さくなっていくと思います。以上、ご参考になれば幸いです。

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