はじめに

中長期で準備する教育と老後資金はつみたてNISAとiDeCoを使う

お子さんは3人を希望でしたね。教育費は子ども一人が大学を卒業するまでオール公立で1,000万円かかるといわれます。オール私立となると倍の2,000万円です。

資金準備は相談者様が勉強中のつみたてNISAを使っていきましょう。年間40万円まで投資が可能で20年間で800万円の資金を非課税で運用できます。ご夫婦で始めれば倍の1,600万円ですので、運用が順調にいけば子どもさん3人の大学資金は確保できそうです。

もし、教育資金としての使い道がなかったとしても自由度の高いつみたてNISAは途中引き出しも積立額の減額や休止もできライフプランの変更にも対応できます。

老後資金は、iDeCoを利用して貯めていったらいいと思います。掛金全額が所得控除されるので所得税の負担を減らすことができ節税効果があります。子どもさんが生まれてからというより今すぐに始めてよい制度です。

最後は貯蓄計画です。

貯蓄は3つの時間軸で整理しよう

現在の貯蓄残高1,100万円(ストック)と毎月の貯蓄26万円+ボーナス40万円(フロー)を、どのように貯めて使っていくのか「短期・中期・長期」の3つの時間軸に入れて整理していくと計画が立てやすいと思います。

図3

ストックの1100万円より、生活防衛費として生活費の6か月~1年分にあたる312万円とマイホームの頭金と諸費用600万円を住宅資金として確保した上で残金を不妊治療にかけられる予算と考えます。

毎月の貯蓄からは、長期へ2人分のつみたてNISAの掛金6.6万円(年間80万円)とiDeCoに2万3,000円ずつ(掛金の上限はご夫婦とも会社で要確認)、中期へ住宅の修繕費として1~2万円、住宅ローンの繰上げ返済分として5万円といった具合に割り振っていきます。

目的別に貯蓄をしていくことで不妊治療にありったけのお金を費やしてしまうといったことは防げます。安心して治療に取り組んでくださいね。

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのFPが答える「みんなの家計相談」の過去の記事一覧はこちらから。

この記事の感想を教えてください。