はじめに

来年、再来年の住宅市場はどうなるか

――ワーケーションという言葉が広がり始めていますが、リゾート地に物件を買う人は増えていますか。

別荘エリアは注目度が上がっています。1都3県を除外して問い合わせ件数の伸び率が高いところでは、山梨、栃木、茨城が増えています。東京近郊の北関東、甲信越エリアの問い合わせ数がかなり増えています。

当社からスピンアウトした、別荘地の戸建てやマンションのポータルサイト「別荘リゾートネット」では、5月のアクセス数は前年同月比の倍で、資料請求数も40%増です。

移住者コミュニティーも拡大傾向で、まずは賃貸で暮らしてみるという人が多いようです。これは会社の規模を問わず、リモートワークが浸透したことによる変化の一つだと思います。ただ、個人的には首都圏で暮らしていた人たちがリゾート移住する動きは限定的だと思います。

――来年、再来年の住宅市場をどう展望されますか。

コロナ禍によって年収が減ることでローン借入額が減少、購入できる人が減りマーケットは冷え込むと見ています。郊外の一戸建て購入は需要を先食いした感があり、来年以降は今年の夏ほどにはならないでしょう。ただ、テレワークの快適性を一度経験した人は戻れないので、自宅内にワークスペースを確保し一定の広さを求める動きは続くと思います。

また、コロナ禍で二拠点ニーズが高まりましたが、これは来年以降も続くと見ます。中途半端な郊外の広めの家を買うのではなく、資産価値が出る可能性が高い「都心狭め+広い田舎リゾート」を選ぶ人が増えるのではと予測しています。