はじめに
ポイントで運用する資産はどう選ぶ?
ポイント投資で投資できる資産には、投資信託・株式・FX・仮想通貨などがあります。
■投資信託
投資信託は、運用担当者が投資家から集めたお金を運用してくれる商品です。投資信託は、1本で数十本から数百本もの株式・債券・不動産などに投資しています。ですから、1本買えばそれだけでたくさんの商品を買うのと同じような効果が得られます。多くのポイント投資のサービスで扱っています。
投資信託には、大きく「インデックス型」と「アクティブ型」の2種類があります。
インデックス型は、株価などの指数と同じような値動きを目指す投資信託です。たとえば日本株であればTOPIX(東証株価指数)や日経平均株価などと同じような動きをします。
対するアクティブ型は、そうした指数の値動きを上回ることを目指す投資信託です。運用担当者が個別の会社を分析したり、市場を分析したりして、有望な会社、業種や国などを選んで投資しています。
このほかに、たとえば「日本と海外の株」「株と債券」などと、複数の資産に1本でまとめて投資できる投資信託を「バランス型」といいます。
お金を失う可能性を減らし、コツコツとお金を増やしたいならば、信託報酬が安い投資信託の「インデックス型」や「バランス型」が候補に。こういった商品に長期で投資し、定期的に積み立てていけば、ドルコスト平均法(定期的に定額ずつ購入する方法。安いときにはたくさん買い、高いときには少ししか買わないため、平均購入単価を下げられる)も味方にできます。
■株式
株式投資は、事業に必要なお金を集めるために会社が発行する株を売買してお金を稼ぐことです。株式投資も、多くのポイント投資サービスですることができます。
株式は、買ったときより値上がりしてから売れば、値上がりした金額分が売却益となります。また、儲けの分け前である配当金や、プレゼントのような株主優待がもらえることもあるのですが、通常は100株単位で持っていないともらえません。
先に説明した投資信託より、値動きは大きくなりがちです。儲かる可能性も損する可能性も大きくなります。
銘柄を選ぶヒントは、実は身近にあるものです。ここでは3つ紹介します。
(1)生活を快適で楽しいモノにしているか
身近な商品を、消費者目線でチェックしてみましょう。生活を快適で楽しいものにする商品、役に立つ商品・サービスは、いつの時代も変わらずに売れ続けます。そうした商品・サービスを販売している企業の業績は伸び、株価もアップしていく期待ができます。
(2)10年後、20年後も必要であり続けているか
たとえば、世界の人口は2030年には85億人、2050年には97億人、2100年には109億人と、よほどのことがない限り増え続けるとみられています。人口が増えていくとどんな問題・可能性が出てくるのか。一例ですが、食料問題や電力需要の増大などがあります。また、日本を含め世界的に高齢化が進んで行きますが、シニアが求める商品・サービスの業界は「健康」「美容」「医療」「介護」などでしょう。
こうした長期的な潮流から必要な商品・サービス、業界を想像してみるのがおすすめです。
(3)圧倒的な競争優位性があるか(会社ならではの強みがあるか)
圧倒的な競争優位性があるかどうかは、参入障壁が高いかどうかにもよってきます。たとえば、特許を取得していて他社が真似できないとか、商品・サービスのシェアが高く今後もニーズが高まると長期的な潮流から予想できるとか、顧客数が多くマーケティング網が整っている(マーケティングコストが低い)とか、そうした強みがある会社は、今後も成長していくことができるでしょう。参入障壁を高めるには企業買収、研究開発、設備投資、人材投資を積極的に行うことでも作っていけるもの。米国のGAFAM(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)はすでに世界的な大企業ですが、さらに拡大するために企業買収を行い、研究開発・設備投資・人材投資にお金をかけていますよね。