はじめに

住宅購入を可能にする選択肢はあるか

住宅の購入価格を下げるためには、お子さんに少し寂しい思いをさせますが、千葉や埼玉への引っ越しを検討する余地がありそうです。ただし、郊外に引っ越す場合、お子さんが3人いれば自家用車が必要になるかもしれません。その場合、車の購入・買替の費用や維持費を別途計上する必要があります。

東京都内で住宅購入を検討するのであれば、奥様が第3子を出産された後、住宅購入時期には復職または再就職する見込みがあるかどうか、お子さんが大きくなったらフルタイムで働けるのか、ご夫婦の実家等から金銭的支援が受けられるのかどうかなどが大きなポイントといえそうです。

参考までに、上記の前提の中で、前提3)だけを3人目のお子さんが3歳になったころに奥様が復職し、現在の収入(14万円)を確保した場合、以下のグラフになります。

図3

あくまで試算ではありますが、奥様が復職し、家計収入を増やすことが住宅資金、教育資金、老後資金の確保の早道だとわかります。住宅は一生で最大の買い物であり、ムリな住宅ローンを組んだ末の住宅ローン破産というようなことのないよう、ご夫婦で充分に話し合ってください。

【文中参考資料】文中参考資料
平成30年度「子供の学習費調査」(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/content/20191212-mxt_chousa01-000003123_03.pdf
「平成30年度学生生活調査報告」(独立行政法人日本学生支援機構)
https://www.jasso.go.jp/about/statistics/gakusei_chosa/2018.html
令和元年度「教育費負担の実態調査結果」(日本政策金融公庫)
https://www.jfc.go.jp/n/findings/kyoiku_kekka_m_index.html
知るぽると「しっかりシミュレーション」(金融広報中央委員会)【借入限度額シミュレーション】
https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/sikin/menu/s_gendo.html

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